伊賀の方 (Iga no Kata)

伊賀の方(いがのかた、生没年未詳)は、鎌倉時代初期の女性。
伊賀氏とも呼ばれる。
藤原秀郷流の関東の豪族、伊賀朝光の娘。
鎌倉幕府2代執権北条義時の後妻(継室)。
兄弟に伊賀光季、伊賀光宗。
子に7代執権北条政村、北条実泰、一条実雅室。

貞応3年(1224年)7月、夫義時の急死後、兄光宗と共に実子である政村を幕府執権に、娘婿の一条実雅を将軍に擁立しようと図る。
しかし、尼将軍北条政子が政村の異母兄北条泰時を義時の後継者とした事により失敗。
伊賀の方と光宗・実雅は流罪となった(伊賀氏の変)。
子の政村は事件に連座せず、のちに7代執権となっている。
8月29日、伊賀の方は政子の命によって伊豆国北条へ配流となり、幽閉の身となった。
4ヶ月後の12月24日、危篤となった知らせが鎌倉に届いており、その後死去したものと推測される。

なお義時の死に関して、実雅の兄尊長が、伊賀の方が義時を毒殺したという証言をしている。

[English Translation]