坂上今継 (SAKANOUE no Imatsugu)
坂上 今継(さかのうえ の いまつぐ)は、平安時代初期の官人。
カバネは忌寸で、坂上田村麻呂の一族と考えられている。
しかしながら、系譜は不詳。
『凌雲集』(814年)に2首採録され、「左大史正六位上兼行伊勢国掾」として記載されている。
その後、従五位下に叙せられて外記兼紀伝博士となる。
淳和天皇の時代に『日本後紀』の編纂に加わった事が序文より知られる。
大外記は公文書の保管職務の一翼を担い、紀伝博士は大学寮の歴史学の教員であった。
そのため、国史編纂の実務を担当したと考えられている。
ただし、『日本後紀』の完成時の編纂担当者の中に今継の名前は見えない。
完成以前に死去したのか、それとも別の理由で外れたものなのかは不明である。
『凌雲集』の他、『文華秀麗集』にも1首採録されている。