大枝諸上 (OE no Morogami)
大枝 諸上(おおえ の もろがみ、生没年不詳)は奈良時代末期から平安時代初期の下級官人。
大和国国司・土師和麿の子。
子に大枝本主。
信頼できる史料では『日本後紀』にのみ登場する。
しかし、大日本古文書中のいくつかの文書にある「土師諸土」、『続日本紀』賜姓記事にある「土師諸士」はみな同一人物と想定される。
正六位・兵部省
もと土師氏であったが、延暦9年12月30日 (旧暦)(791年2月11日)に桓武天皇より「大枝朝臣」のカバネを授かって大枝氏となった。
この時正六位上であった(ただしこの記事では土師諸士となっている)。
なおこれより先高野新笠の実母土師真妹に正一位が追贈された際、同族の菅原真仲と土師菅麻呂が同時に大枝朝臣が授けられているが、諸上への改氏姓はこれに遅れている。
本貫は河内国にあったが、延暦15年(796年)には右京(平安京)に貫付されている。