富田近行 (TOMIDA Chikayuki)

富田近行（とみだちかゆき）は、鎌倉時代の武蔵国児玉党（現在の埼玉県本庄市富田出身）の武士。
児玉党系富田氏の3代目。
通称は小太郎。

富田小太郎近行は、児玉党系富田氏の2代目である富田近重の嫡男として生まれた児玉党の武士である（祖父は富田親家）。
生まれは児玉郡富田村の富田氏館（現在の西富田堀の内）と考えられる。
子息は富田親氏。

承久3年（1221年）の承久の乱で父近重と共に鎌倉幕府（北条泰時）軍に従い、宇治川の合戦で敵を1人討ち取る功績をあげたと『吾妻鏡』に記載されている。

祖父の近家は和田合戦（1213年）の時、和田氏軍に味方し、北条氏軍と戦って捕らえられた。
しかし、その怪力＝力芸を将軍家にみせたところ、その罪を許され、所領を与えられた。
これに深い恩義を感じた児玉党系富田氏は、以降、忠義を尽くす事となる。