本翁意伯 (HONO Ihaku)
第6世本翁意伯上人は徳川家家臣鳥居忠吉の次男であり、戦国の武将鳥居元忠の兄である。
彼は正親町天皇の勅願により二条城に参内して曼荼羅を講演した。
その礼に正親町天皇より授法山『上衍寺』(じゅほうざんじょうえんじ)の勅額を賜る。
不退院(ふたいいん)は中世(1400年~1600年代)において同宗派の三河十二本寺の一つとして栄えていた。
総本山『誓願寺』の壇林寺挌の寺、格の高い寺として知られていた。
本翁意伯上人は本山の任命でこの寺に入っている。
不退院の前は岡崎城の近くの光善寺の住職をしていた。
最後は不退院で没している。
彼の亡き後は彼の直系の鳥居忠春の親族が不退院の住職を継いでいる。