朽木昌綱 (KUTSUKI Masatsuna)
朽木 昌綱(くつき まさつな)は、丹波国福知山藩の第8代藩主。
福知山藩朽木家9代。
寛延3年(1750年)1月27日、第6代藩主・朽木綱貞の長男として生まれる。
天明7年(1787年)2月22日、第7代藩主の朽木舖綱が隠居したため、養子として家督を継いで第8代藩主となる。
古銭収集が趣味で、特にこのことから「古銭家の王者」と称された。
著作も多く、『蘭学階梯』の序文や『泰西輿地図説』、『古今泉貨鑑』、『新撰銭譜撰』12巻、『良貨分量考』など、多くの貴重な著作を残した。
また、蘭学研究に熱心であった。
前野良沢に弟子入りし、大槻玄沢ら蘭学者やオランダ商館長(カピタン)と交遊を持った。
また、義兄である松平治郷の茶道の弟子にもなるなど、文人として名を馳せた。
しかし、政治家としては二流だったといわれる。
寛政12年(1800年)4月9日、家督を養子の朽木倫綱に譲って隠居する。
享和2年(1802年)4月17日に死去。
享年53。