櫻井清香 (SAKURAI Kiyoka)
櫻井清香(さくらい きよか、桜井清香と表記する場合もある、明治28年(1895年)8月7日 - 昭和44年(1969年)、男性)は芸術家(画家)。
名古屋市出身。
源氏物語絵巻の昭和復元模写を作成したことで有名。
父櫻井武愷宮之亟、母三保の二男。
兄は桜井馨、弟は桜井鐐三。
生涯
大正3年3月 旧制愛知県立第五中学校卒業。
大正4年8月 日本画家丹羽玉邦(川合玉堂門人)に就いて日本画を学ぶ。
以後日本画にて身を立つ。
大正9年3月 米騒動絵巻(1918(大正7)年に発生した米騒動の名古屋での出来事をまとめた物)を1年6ヶ月費やし完成。
昭和10年 徳川美術館開館。
それ以来模写のため、時々出仕。
昭和20年3月 戦災により無一文となる。
同年4月1日より4年間、安田生命名古屋支店に勤務。
昭和25年4月1日 徳川美術館常勤職員として勤務開始。
昭和29年11月25日 文部省より人文科学学芸員の資格を与えられる。
昭和33年~38年 源氏物語絵巻の昭和復元模写の作成。
絵画
他多数の作品が徳川美術館に所蔵されている。
著述
1940年(昭和15年)6月 「戦記絵巻の研究」 日本文献資料研究所
1951年(昭和26年)2月 「元寇と竹崎季長蒙古襲来絵詞」 徳川美術館
1952年(昭和27年)3月 「源氏物語絵巻」 徳川美術館
1969年(昭和44年) 「大和絵と戦記物語」 木耳社
家系図
櫻井家は元々は氏を橘(橘氏の流れを汲む氏族である)と名乗っていたが、いつの頃からか櫻井に改めたとされる。
氏を改めたのは櫻井作之右衛門佐武の時であると考えられる(理由は不明)。