歌舞妓堂艶鏡 (KABUKIDO Enkyo)

歌舞妓堂 艶鏡(かぶきどう えんきょう、生没年不詳)は、江戸時代の浮世絵師である。

概要
寛政年間、写楽の直後に出て、写楽とよく似た役者絵を描いた。

しかし写楽ほどの極端な性格描写はせず温和で、いくらか美的感覚中心であるといえる。

その版画には印章、版元、商標など全くなく、経歴は拠るべきものは無く、「浮世絵類考」では、役者似顔を描いたが、拙劣であったため半年ほどで世に行われなかったという。

一説に、写楽と同一人物であるという。

また一説に、歌舞伎狂言作者の二代目中村重助であるという。
もしそれが事実であれば、寛延2年生まれ、享和3年9月20日、55歳で死去したことになる。

中村重助は寛政6年頃まで役者として舞台に立っていたらしく、その後役者番付に見えないから、歌舞妓堂艶鏡の作画年代の寛政7年から8年のころと一致する。

[English Translation]