源季宗 (MINAMOTO no Suemune)
源 季宗 (みなもと の すえむね、永承4年 (1049年) - 応徳3年8月21日 (旧暦) (1086年10月1日) は、平安時代後期の公卿。
三条源氏。
敦明親王(小一条院)の孫。
参議源基平の子。
従三位・春宮坊。
延久5年(1073年)の後三条天皇の天王寺御幸の際にはこれに供奉し、船中の御遊に笙を吹き、また天皇御製の歌に答える和歌を奉っている。
季宗の姉源基子(後三条天皇女御)が産んだ実仁親王 (平安時代)が白河天皇の皇太子に立てられたため、季宗は承暦4年(1080年)以後、応徳2年(1085年)に実仁親王が薨去するまでの間、春宮権大夫を務めた。
応徳3年(1086年)8月21日、38歳で薨去。
漢詩文にも優れ、源俊房・源経信らとしばしば聯句・賦詩に興じていたことが伝わっている。
現存する季宗の作品としては『中右記紙背漢詩集』に、承暦3年(1079年)9月に自邸で開催した作文会における1首がある。