紀若子 (KI no Wakako)
紀若子(きのわかこ、生没年不詳)は、平安時代初期の女官。
名は「穉子」とも表記することもある。
大納言紀船守の娘。
桓武天皇の宮人になり、明日香親王(?-834)を産んだ。
若子の父紀船守は、大友皇子(弘文天皇)の重臣だった紀大人(きのうし)の曾孫である。
縁戚の紀橡姫(船守の姉妹とされているが、船守の系譜については諸説ある)は光仁天皇の生母なので、桓武天皇とは親戚ということになる。
桓武天皇の後宮に入り、延暦8年(789年)1月、無位から従五位下に叙位され、更に延暦20年(801年)12月に従四位下に昇叙された。