紀角 (KI no Tsuno)
紀 角または木 角(き の つの、生没年未詳)は、古墳時代中期の豪族。
姓は宿禰。
武内宿禰の五男で、兄に羽田矢代、巨勢小柄、蘇我石川宿禰、平群木菟が、弟に葛城襲津彦らがいる。
紀氏の祖だが、紀氏は角から始まる系図を紛失してしまったため、現在では兄の平群木菟の系統とする架冒系図が一般的である。
日本書紀によると応神天皇3年(272年、三国史記によると392年)、天皇に対し無礼な言動をとった百済の辰斯王を責めるべく兄たちとともに遣わされた。
その結果、辰斯王は自らの家臣に暗殺されたため、甥の阿莘王を王位につけ、帰国したという。