観世清尚 (KANZE Kiyohisa)
観世 清尚(かんぜ きよひさ、- 1782年(天明2年))とは、江戸中期のシテ方観世流能楽師。
十七世観世宗家。
観世銕之丞家の祖。
観世織部を名乗る。
十四世宗家織部清親の子で十五世観世元章の弟。
兄・元章が十一代将軍徳川家治の若い頃から能楽の指南を務めたことから1752年(宝暦2年)分家を認められる。
四座一流に次ぐ地位を認められ、幕府の演能にも出演する資格を得る。
これが観世銕之丞家となる。
その後、甥である十六世に嗣子がなかったことから宗家に戻り十七世となる。
長男に十八世宗家観世清允、次男に十九世宗家観世清興。