豊嶋弥左衛門 (TESHIMA Yazaemon)

豊嶋弥左衛門（てしまやざえもん、1899年5月1日 - 1978年1月3日）は能シテ金剛流能楽師。
重要無形文化財保持者各個指定（人間国宝）。
前名を弥平、次いで一。

1899年、ワキ方高安流豊嶋一松の長男として広島市上幟町に生れ宮島町に育つ。
豊嶋家は元広島藩のお抱えで兄弟6人は全て能楽師となった。
1904年『鞍馬天狗』の子方で初舞台。
1913年正式にシテ方に転向するため、京都金剛家の内弟子となる。
金剛謹之輔、金剛巌 (初世)、金剛右京に師事。
1948年父と弟の追善能で家名の弥左衛門を襲名。
芸風は華麗かつ重厚、また渋みを讃えファンを魅了した。
1972年度文化庁芸術祭 (文化庁)大賞。
1977年重要無形文化財保持者（人間国宝）、京都市文化功労者。
1978年勲四等旭日章追贈。

長男が豊嶋三千春。
子に豊嶋訓三。