齋田梅亭 (SAITA Baitei)

齋田梅亭(さいた ばいてい 1900年4月6日 - 1981年6月1日)は日本の截金師。
1981年に諸工芸の截金の分野で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

略歴

京都・西本願寺御用の截金師の家に生まれ、京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)図案科を卒業した。
百貨店や呉服専門店で意匠の仕事に従事した後、25歳頃より家業である截金を継いだ。

截金を工芸作品として屏風(びょうぶ)、額(がく)、衝立(ついたて)、茶入れや飾箱に応用し、東京・赤坂 (東京都港区)の迎賓館へ四曲一双屏風「霞文(かすみもん)」を納入するなど工芸分野としての基盤を築いた。
特に屏風や額などの平面な作品に截金を施す際、海の中に生息する魚や海草、薄の穂、牡丹・紫陽花・菊・椿の華を写実的に表現したという点において彼の作風が際立っている。

年譜
1900年 京都西本願寺御用の截金師の家に生まれる / 本名は右五郎
1920年 京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)図案科卒業
1925年 兄に師事し截金を始める
1959年 第6回日本伝統工芸展にて「截金飾筥」が奨励賞を受賞
1961年 第8回日本伝統工芸展にて「截金菜華文飾筥」が奨励賞を受賞
1962年 日本工芸会正会員に認定
1974年 東京赤坂の迎賓館に「截金四曲一双屏風 霞文」を納める
1975年 勲四等瑞宝章を受章
1977年 京都工芸美術展にて「截金茶入」が大賞を受賞 / 京都府美術工芸功労賞者となる
1981年 重要無形文化財保持者に認定される / 6月1日死去(享年81)

[English Translation]