壬生忠岑 (MIBU no Tadamine)
壬生忠岑(みぶ の ただみね 生没年不詳 貞観 (日本)2年(860年)から延喜20年(920年)ごろと考えられる)は、平安時代の歌人。
三十六歌仙の一人。
壬生安綱の子で、壬生忠見の父。
身分の低い下級武官であったが、歌人としては一流と賞されていた。
「古今和歌集」の撰者として抜擢され、功を称えられ六位摂津権大目に叙せられたらしい。
後世、藤原定家、藤原家隆から「古今和歌集」の和歌の中でも秀逸であると、作風を評価されている。
「古今和歌集」の他、歌集「忠岑集」に和歌が収録されている。
また、歌学書として「和歌十種」を著した。
代表歌
風吹けば峰にわかるる白雲の絶えてつれなき君が心か(古今・恋二・601)
有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし(古今・恋三・625)