大伴宿奈麻呂 (OTOMO no Sukunamaro)

大伴 宿奈麻呂(おおとも の すくなまろ、生没年不詳)は、奈良時代前期の官人。
カバネは宿禰。
大納言大伴安麻呂の三男。
母は不詳。
兄弟に大伴旅人・大伴田主・大伴稲公がおり、異母妹の大伴坂上郎女を妻にした。
田村大嬢(大伴稲公室)・坂上大嬢(大伴家持室)・坂上二嬢(大伴駿河麻呂室)の父。

和銅元年(708年)1月、従五位上に叙せられる。
和銅4年5月、左衛士督になる。
養老3年(719年)7月には備前国守在任中であったが安芸国・周防国の按察使に任ぜられる。
神亀元年(724年)、従四位下に昇叙。

神亀元年(724年)より以前、宮仕えする恋人に対する歌があり、『万葉集』にはこの2首のみ残る。
没年は不詳だが、おそらく神亀4年(727年)頃までに亡くなったと思われる。
また『万葉集』(4-759)によれば田村里(現在の奈良県奈良市尼辻町)に住んでいたことが知られ、時に右大弁だった。

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