愛宮 (Aimiya)

愛宮(あいみや/あいのみや、生没年不詳)は、平安時代中期の女性。
左大臣源高明の継室。
右大臣藤原師輔の5女で、母は雅子内親王(醍醐天皇皇女)。
「愛宮」というのはおそらくは幼名であると推察されるが、実名は不明。
藤原伊尹・藤原兼通・藤原兼家・藤原公季・藤原安子(村上天皇中宮)・源高明室(源俊賢母)らの異母姉妹。
同母兄弟に藤原高光・藤原為光・尋禅がいた。

応和元年(961年)12月、仲の良かった兄高光が出家したため、大いに悲しんだ(このことは『多武峯少将物語』にも語られている)。
叔父にあたる源高明に嫁いでいた異母姉(師輔3女)が没した後、後妻として高明に嫁ぎ、源明子(藤原道長室)・源経房を産んだ。
安和2年(969年)3月の安和の変の後、高明と離別した。
夫と離別後も西宮殿(高明の邸宅)に居住していたが、その後、西宮殿が焼失したため桃園に移住。
その後の消息は不明である。

『蜻蛉日記』には、出家して桃園に隠棲する愛宮の様子が記述されている。

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