杉本乙菊 (SUGIMOTO Otogiku)

杉本乙菊（すぎもとおとぎく、1849年 - 1878年7月27日）は明治時代初期の石川県士族。

嘉永2年（1849年）、加賀藩士・杉本作左衛門の子として生まれる。

島田一郎ら5人と共に大久保利通の暗殺を企て、1878年5月14日、東京の紀尾井坂にて大久保を暗殺した（紀尾井坂の変）。

彼らを裁いた判事・玉乃世履によると、主犯の島田一郎以外はこの暗殺の趣意を知らず、ただ島田に「この人を除く事が御国のため」と洗脳されて犯行に及ぶに至ったと思われるという（東京日日新聞・明治11年6月1日）。

事件後すぐさま宮内省に自首し、同年7月27日午前10時頃に死刑を宣告されると同日午前11時半に市ヶ谷監獄にて他の5人と共に斬罪に処せられた。
享年30。
1889年に大赦された。
墓は谷中霊園にある。