管野スガ (Suga KANNO (管野スガ))
管野 スガ（かんの すが、1881年（明治14年）6月7日 - 1911年（明治44年）1月25日）は、明治時代の新聞記者・著作家・女性解放運動・社会主義運動家。
「須賀子」とも。
幸徳事件で処刑された12名の1人。
名字は「菅野」と書かれる場合もあるが、それは実際には誤りである。
（江戸時代の頃は「菅野」姓であったが、明治になってからスガの父が「管野」に姓を変更した）
略歴
1881年（明治14年）、大阪・絹笠町において、裁判官・代言人・鉱山事業家の管野義秀の長女として生まれる。
19歳のとき、東京深川の商人小宮福太郎と結婚したが、海軍に身を置くこととなったことを理由として離婚した。
離婚後は作家・宇田川文海に師事して文学を学ぶとともに『大阪新報』の記者をつとめ、文海の愛人になった。
その後平民社の堺利彦を訪ね、その紹介で和歌山県田辺市の牟婁新報に入社した。
ここで知り合った荒畑寒村（勝三）と1907年（明治40年）から同棲し、後に結婚した。
赤旗事件で投獄され、出所したのち寒村とは離婚。
そののち幸徳秋水と同棲しアナーキズムに共鳴する。
1910年（明治43年）、宮下太吉、新村忠雄らと天皇暗殺を密謀したとして起訴された。
いわゆる大逆事件の被告となった。
判決は有罪・死刑となった。
翌1911年（明治44年）1月25日、秋水ら11人が刑死した翌日に刑死した。