藤原伊勢人 (FUJIWARA no Isendo)

藤原 伊勢人(ふじわら の いせんど、生没年未詳)は、奈良時代末期から平安時代初期の廷臣。
藤原南家の出身で、藤原巨勢麻呂の十二男。
兄弟に藤原黒麻呂、藤原真作、藤原貞嗣らがある。
従四位上、治部大輔。

かねてから一堂を建て観音を祀りたいと祈願していた。
延暦15年(796年)、 霊夢の託宣により鞍馬山に導かれ、同地に毘沙門天像が祀られているのを発見。
さらに再度の霊夢により、観音と毘沙門天の同一なることを告げられた。
これに深く感銘を受けて同地に伽藍を建立した。
これが現在の鞍馬寺の起源となったと伝わる。

また同年、桓武天皇により造東寺長官に任命され、東寺を建立したともされている。

[English Translation]