藤原家政 (FUJIWARA no Iemasa)

藤原家政（ふじわらのいえまさ、承暦4年（1080年） - 永久 (元号)3年4月8日 (旧暦)（1115年年5月3日））は平安時代末期の公卿。
関白藤原師通の次男。
異母兄弟に関白藤原忠実、左京大夫藤原家隆 (左京大夫)らがある。
正三位・参議・左中将。
三条悪宰相と号す。

寛治2年（1088年）に従五位下に任官。
同8年（1094年）侍従となり、同年昇殿。
承徳2年（1098年）左中将、康和4年（1102年）参議、従三位と進んだ。
永久元年（1113年）に正三位に至るが、2年後の同3年に36歳にして早世した。

父が早く他界した後は、祖父の藤原師実に養われていたという。
『富家語』第138条には、師実が外出から戻った際にその足を洗う役目を、少年期の家政が務めていたことが語られている。
また、粗暴で作法に疎かったとされ、『中右記』（嘉承元年正月7日条）には、その勅使から酒を賜った際の作法の誤りの酷さに非難を受けたことが記されている。