野沢凡兆 (NOZAWA Boncho)
野沢凡兆(のざわ ぼんちょう、寛永17年(1640年)? - 正徳 (日本)4年(1714年))は、江戸時代前期の俳諧師。
加賀国金沢の出身と言われる。
京都に出て医者になり、そのときに松尾芭蕉と出会い、師事したが後に離れた。
晩年は零落したという。
妻の野沢とめ(羽紅)も俳諧師である。
写実的な句を得意とした。
『猿蓑』を向井去来と編集した。
『猿蓑』
市中は物のにほひや夏の月
灰汁桶の雫やみけりきりぎりす
鶯や下駄の歯につく小田の土
下京や雪つむ上の夜の雨
呼かへす鮒売みえぬあられ哉