修学院駅 (Shugakuin Station)
修学院駅(しゅうがくいんえき)は、京都市左京区にある叡山電鉄叡山電鉄叡山本線の鉄道駅。
駅構造
相対式二面二線のプラットホームを持つ。
両ホームはほぼ全体が上屋に覆われている。
無人駅ではあるが、出町柳方面ホームには自動券売機が、両ホーム入り口にはスルッとKANSAI共通カード対応自動改札機(ゲートのないタイプ)が設置されており、始発から22時30分まで稼動する。
出入口は北の北山通側(宝ヶ池駅側)にある。
八瀬比叡山口駅・鞍馬駅方面行きホームの南側には男女共用のトイレがある。
下りホームには改札横のスロープ通路から、上りホームにはホーム裏から下記運輸課への入口を介して車椅子等での移動が可能であるが、定期乗車券販売所やトイレへの移動は困難。
ホームは両側共にぎりぎり3両分の長さがあり、1990年代までは単行と2両編成の電車の車両交換が行われていた。
長く駅員の手旗合図によってきたが、末期には代用の色灯信号も設置されていた。
現在ではこの姿は見られず、必要な場合は出町柳まで回送して交換している。
出町柳行きホーム隣のローズマンション2階には叡山電鉄の運輸課があり、定期乗車券や乗車券乗車券の種類が販売されている。
(大人用回数券については駅前のセブンイレブン京都修学院駅前店でも発売している)また、よく乗務員の交代が行われている。
変遷
開業当時は現在より約100m北側にあり、駅出口は現在駅前にあるプラザ修学院の裏の道に面していて、ここが駅前通りとなっていた。
駅構造、配線等は現在とほぼ同じであった。
駅業務ならびに運輸関係の事務所は駅西側、現在の北山通あたりにあり、駅前通を挟んで離宮道との間(現在の京福マンションの位置)にも事務所や倉庫があった。
東側のホーム裏(現在の北山通の位置)は車庫裏と言うべき所で、草むした線路の上に廃台車や部品が転がっていた。
また1960年代までは出町柳方面行きホームの入口脇に売店があり、出札窓口を兼ねていたが、通常時は上下ホーム共に集札は乗務員と駅員によって車両ドア付近で行われており駅への出入は自由であった。
1970年に北山通の建設により南へ約100mほど移動し、事務所も現在のトイレ横の建物に移動している。
なおこの建物は叡山電鉄として独立してから、出町柳駅隣接のビルが完成するまで本社事務所(登記上の本店所在地)となっていた。
1980年頃の東側住宅地は学生アパートなどが多く、駅周辺にも吉野家、ハンバーガショップ、餃子の王将、といったファーストフード店が進出し、ある意味一番華やかであった時代と言えよう。
しかしこれらの店は修学院駅の利用者減少、京都市内の大学の南部移転などで主な客層である学生が減ったため撤退している。
一方修学院車庫では北山通の建設で一部建物の移動ならびに配線変更が行われ、入口に近い所の分岐器が同社唯一の3方向分岐となった。
このため、倉庫兼休憩所として用いられていた京都電燈デナ1形電車の廃車体が撤去されている。
現在はさらにローズマンションが建設され、事務所が構内東側に移転するなどしているが配線等はほぼこのときのままである。
駅周辺
北山通に面し、東大路通の北端部にある。
南東側のローズマンション裏には修学院車庫が隣接している。
また、駅のすぐ東側に白川通が、西側に川端通がある。
京都盆地の北東角にあたり、西側の東大路通と川端通の間にある旧大原街道は昔からの商店街である。
現在でも駅のごく周辺は、駅東側のプラザ修学院、駅西側に隣接(ホーム側にも入口あり)したフレスコ (スーパー)修学院店の他、数件のスーパーマーケットもある商業地域であるが、駅から少し離れると北山通、白川通沿い以外は住宅地となっている。
東側に広がる住宅地は徒歩圏内としては同社沿線で一番大きく、付近には観光名所も多い。
このため輸送人員は当駅で半減する。
京都市営地下鉄烏丸線の松ヶ崎駅 (京都府)は西へ800mほど離れたところにある。
修学院離宮
赤山禅院
曼殊院
鷺森神社
松ヶ崎大黒天
雲母坂 (「叡山電鉄デオ900形電車」の愛称の由来となった比叡山への登山道)
京都山端郵便局
京都大学国際交流会館
京都市立修学院小学校
京都銀行修学院支店
京都信用金庫修学院支店
京都中央信用金庫修学院支店
セブンイレブン京都修学院駅前店(回数券委託発売所)
バスのりば
修学院道バス停
白川通(北行)
京都市営バス
5号系統 (京都市営バス)・31号系統 (京都市営バス)・65号系統 (京都市営バス) - 国際会館駅経由 岩倉操車場行き
京都バス
18号系統(土・休日のみ1本の運行) - 宝ヶ池公園・八瀬経由 大原行
白川通(南行)
京都市営バス
北8号系統 (京都市営バス) - 北大路通経由 北大路バスターミナル行き(循環)
5号系統 - 銀閣寺道・平安神宮・三条京阪前・四条河原町・四条烏丸経由 京都駅行き
31号系統 - 高野・知恩寺・祇園・四条河原町経由 四条烏丸行き(大半は四条烏丸から65系統となる)
65号系統 - 上終町・百万遍・熊野・烏丸丸太町経由 四条烏丸行き(大半は四条烏丸から31系統となる)
京都バス
18号系統(土・休日のみ1本の運行) - 銀閣寺道・百万遍・祇園・東山五条(清水寺)経由、京都駅行き
55系号統 - 銀閣寺道・出町柳駅前・三条京阪前・四条駅 (京阪)前経由、四条河原町行き
北山通(西行) 駅すぐ東側
京都市営バス
北8号系統 - 北山通(松ヶ崎駅 (京都府)) ・千本通経由 北大路バスターミナル行き(循環)
京都バス
55系号統 - 松ヶ崎海尻町(松ヶ崎駅)行き
北山通(東行) 駅すぐ東、向い側(休止中であるが2008/1/3現在ポールのみ存在している)
修学院駅前バス停
川端通(北行)
京都バス
10号系統 - 宝ヶ池・(八瀬新道)・大原・(大原新道)・途中・葛川梅ノ木経由 朽木行き
16・17号系統 - 宝ヶ池・八瀬経由 大原行き
21・23号系統 - 宝ヶ池・岩倉駅 (京都府)前経由 実相院行き
41・43号系統 - 宝ヶ池・岩倉駅前経由 岩倉村松行き
川端通(南行)
京都バス
16号系統 - 出町柳駅前・三条京阪前経由 四条河原町行き
17号系統 - 出町柳駅前・三条京阪前・四条河原町・四条烏丸経由 京都駅前行き
21・41号系統 - 出町柳駅前・府立医大病院前経由 四条河原町行き
その他 - 京都バス高野営業所、出町柳駅前行きの便あり
北山通(東行・西行) 高野川の向う側にあり駅からは遠い。
来るバスは上記の一部系統
歴史
1925年(大正14年)9月27日 京都電燈の駅として開業。
1942年(昭和17年)3月2日 会社譲渡により京福電気鉄道の駅となる。
1970年(昭和45年)北山通の開通により南に100mほど移動。
1986年(昭和61年)4月1日 会社譲渡により叡山電鉄の駅となる。
隣の駅
叡山電鉄
叡山本線
一乗寺駅 - 修学院駅 - 宝ヶ池駅