八瀬比叡山口駅 (Yase-Hieizanguchi Station)

八瀬比叡山口駅(やせひえいざんぐちえき)は、京都府京都市左京区にある叡山電鉄叡山電鉄叡山本線の終着鉄道駅。

駅概要
駅名の通り比叡山への西の入口で、ケーブルカー・索道を乗り継いで比叡山山頂に行ける。
また開業以来、駅名が「八瀬」→「八瀬遊園」→「八瀬比叡山口」と変わっている。
駅前には以前の駅名の由来となった八瀬遊園地の後身である「スポーツバレー京都」→「森のゆうえんち」があったが2001年に閉園となり、翌年に現在の駅名である八瀬比叡山口駅に改称された。
跡地は現在、大規模な会員制ホテル「エクシブ八瀬離宮」を中心に老人ホームなども立地し、静閑な土地を生かした再開発が行われている(駅から少し北、または南の地区でも住宅開発がされている)。
駅周辺には昔ながらの茶屋が数軒あり、ニシンそばや猪肉など京都らしい食事が出来る。
周囲には吊り橋(台座部分の崩落で2007年12月現在撤去中)や木造の橋があり、河原ではバーベキューや写生を楽しむ人も多い。

平日昼の運転本数が鞍馬線方面電車の方が多い状態になっている(出町柳駅発において、八瀬比叡山口行が毎時3本に対し、鞍馬線方面は二軒茶屋駅 (京都府)折り返しも含めると毎時6本となっている)。

市中心部から大原方面へ向かう場合、この駅でバスに乗り換えることもできるが、京都バスを中心部から直接利用することが多いため(乗り換え利用は運賃面でも不利となる)、この駅でバスに乗り換える人はあまりいない(但し、秋の観光シーズンにおいては、京都市内の道路事情がかなり悪化する事から、これを避ける為の乗り換え利用者もいる)。

ケーブルカー駅は、改札を出てすぐに木橋を渡り、300mほど離れたところにある。

駅構造

開業以来からの木造駅舎と、終着駅に特有のドーム状の屋根がかつての栄光を偲ばせる。
駅は平素は無人だが、多客時のみ係員が配置され、自動改札機(1台設置)や自動券売機も稼働する。

ホームは3面2線の頭端式ホーム。
改札口は出町柳駅や鞍馬駅のように頭端部ではなく、頭端部に向って左側の北側にある。
頭端部には団体用の臨時出入口があるがほとんど利用されない。
改札口側が1番線ホームで一番南側が2番線ホーム。
中間の細い降車用ホームは2番線側に電車が到着した際に利用されているが、ホーム番号は無い。

1番線ホーム側の一番出町柳側にはホームに面してトイレがあるが「乗務員専用」と表示があり、一般客は改札の外側の2番線側にあるトイレを使うことになる。
乗務員用トイレの隣には、電車折り返し時用の運転手の休憩室がある。
ドーム状の屋根は現在の車両の1両の長さには僅かに足りないが、1番線ホームだけはホーム全体に上屋が延長されている。

駅前からホームまで平面であり車椅子等での利用は容易。

駅周辺
京福電気鉄道鋼索線 ケーブル八瀬駅...徒歩3分。
比叡山へのケーブルカー乗り場。

九頭竜大社(九頭竜弁財天)
喜鶴亭
高野川 (京都市)
リゾートトラスト八瀬離宮

バスのりば
八瀬比叡山口駅には、現在駅前までバス路線は乗り入れていないが、京阪電鉄が出町柳駅まで延伸した際に、乗継客の増加を予想して改札を出てすぐの八瀬遊園前に大原行きのバスターミナルが整備され、大原との間にシャトルバスが運行されていた時期があった。
駅前すぐにある、会員制ホテル「エクシブ八瀬離宮」の入口前の階段は、バスターミナル整備当時にターミナルに上がるために作られたもので、そのすぐ上にターミナルがあった。
現在でも改札前の路上に「←大原方面」と書かれたかつてのバスターミナルへの誘導表示が、少し不明瞭になりながらも残っている。

最寄バス停:京都バス八瀬駅前
八瀬駅前
バスのりばは駅前ではなく、駅から徒歩2分の国道367号沿いにある。

京都バス

歴史

1925年(大正14年)9月27日 京都電燈の八瀬駅として開業。

1942年(昭和17年)3月2日 会社譲渡により京福電気鉄道の駅となる。

1965年(昭和40年)8月1日 八瀬遊園駅と改称。

1986年(昭和61年)4月1日 会社譲渡により叡山電鉄の駅となる。

2002年(平成14年)3月10日 八瀬比叡山口駅と改称。

隣の駅
叡山本線
三宅八幡駅 - 八瀬比叡山口駅

[English Translation]