大岩街道 (Oiwa-Kaido Road)
大岩街道(おおいわかいどう)は、伏見稲荷大社と桃山丘陵・大岩山の間の峠道。
京都市山科区と伏見区を東西につないでいる。
概要
大津街道(滋賀県道・京都府道35号大津淀線)の一部として、江戸方面から京都を通らずに大阪へ直行する東海道五十三次東海道五十七次のルートであったほか、深草少将の百夜通いのルートとされる。
1879年(明治12年)より1921年(大正10年)まで東海道本線が並行(経路変更により廃線)していた。
現在は同線の跡地を内包する形で名神高速道路が並行している。
環境問題
大岩街道を挟んで隣接する稲荷山や大岩山を含めた地域では、以前より産業廃棄物の不法投棄や野焼きなどが行われ、住環境への悪影響が問題になっていたが、京都市が1996年より立入調査や違法行為に対しての指導などを行った結果、野焼きなど環境汚染をおよぼす行為はほぼ無くなった。
しかし依然として残る違反建築物があるため、2006年に「大岩街道周辺地域の良好な環境づくりの指針」を定め、引き続き対策が行われている。