第二京阪道路 (Daini-Keihan-Doro Bypass)
第二京阪道路(だいにけいはんどうろ)は、京都府京都市伏見区から大阪府門真市に至る一般国道1号バイパス道路である。
4 - 6車線の専用部(自動車専用道路)と側道に当たる2 - 4車線の一般部(一般道路)からなる。
飽和状態にある京阪国道および近畿自動車道の吹田ジャンクション・吹田インターチェンジと門真インターチェンジ (近畿自動車道) 間の渋滞緩和(加えて、これに付随する名神高速道路の天王山トンネル付近と京都南インターチェンジ付近の渋滞緩和)を目的として整備が進んでいる。
沿道環境への対策として、道路の両脇に副道・植栽帯・自転車歩行者道からなる環境施設帯を設置している。
国土交通省は「緑立つ道」の愛称を付けている。
ここでは、一般有料道路としての営業路線では第二京阪道路に含まれる洛南連絡道路(地域高規格道路)についても合わせて記述する。
専用部
延長約28.3キロメートルの自動車専用道路であり、地域高規格道路の計画路線に指定されている。
一般有料道路としての営業路線では、阪神高速道路8号京都線接続部から門真ジャンクションまでの区間が第二京阪道路である。
地域高規格道路の路線では、巨椋池インターチェンジから門真JCTまでの区間(延長約27.4km)が第二京阪道路であり、阪神高速道路8号京都線接続部から巨椋池ICまでの区間(延長約0.9km)は洛南連絡道路(らくなんれんらくどうろ)である。
概要
起点 阪神高速道路8号京都線接続部
終点 門真JCT
道路構造令等 2種2級60キロメートル毎時、1種3級80km/h
車線数 4車線、6車線
公共事業・有料道路事業の合併施行方式 (道路整備)で建設されており、建設工事の途中で国土交通省から西日本高速道路に移管され、西日本高速道路株式会社が一般有料道路として管理する。
阪神高速道路8号京都線接続部は一般部の起点よりも約1.4km南の淀川左岸(南岸)付近にあるため、専用部の延長距離は一般部のそれよりも短くなっている。
巨椋池本線料金所以北は4車線(第2種第2級・設計速度60km/h)、巨椋池本線料金所から久御山ジャンクションまでは4車線(第1種第3級・設計速度80km/h)、久御山JCT以南は6車線(第1種第3級・設計速度80km/h)である。
現在は、京田辺本線料金所以南も4車線であるが、門真JCTまでの開通時に6車線化される。
2003年3月30日に最初の区間として巨椋池ICから枚方東インターチェンジが部分開通した。
巨椋池IC以北の区間は、阪神高速道路8号京都線と同時に2008年1月19日開通した。
枚方東IC以南の区間については、2007年度中の開通を目標としていたが、用地買収の遅れや道路が通る周辺住民の反対運動等で、現在は2010年春開通予定で建設が進められている。
通過市町村
京都府
京都市伏見区 - 久世郡久御山町 - 八幡市 - 京田辺市 - 八幡市 - 京田辺市 - 八幡市 -
大阪府
枚方市 - (ここから右は建設中) - 交野市 - 寝屋川市 - 四條畷市 - 寝屋川市 - 門真市
インターチェンジなど
IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。
また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
未開通のIC/JCT名は仮称。
第二京阪道路の距離標は巨椋池ICを起点に門真JCTに向かって付けられており、洛南連絡道路区間のキロポストは阪神高速道路8号京都線接続部を起点に「洛0.5」のように付けられている。
開通区間
阪神高速道路8号京都線接続部から枚方東IC
歴史
2003年3月30日 巨椋池IC - 枚方東IC開通
2008年1月19日 阪神高速道路8号京都線接続部 - 巨椋池IC開通
開通予定年度
2010年3月 枚方東IC - 門真JCT
料金
下記の3区間に分けて定められている。
A区間(京都市伏見区向島大黒(起点) - 京田辺松井IC) 各インターチェンジ等相互間による料金
A区間の全区間を通行した場合の料金は下記の通り。
軽自動車等 350円 (通貨)
普通自動車 400円
中型自動車 500円
大型自動車 700円
特定大型車 1,150円
B区間(京田辺松井IC - 交野市星田北(交野南IC)) この区間の料金。
全線供用開始の前日までは括弧内。
軽自動車等 350円(200円)
普通車 450円(200円)
中型車 500円(250円)
大型車 700円(300円)
特大車 1,200円(400円)
C区間(交野市星田北(交野南IC) - 門真市大字稗島(門真JCT)) この区間の料金
軽自動車等 350円
普通車 450円
中型車 550円
大型車 750円
特大車 1,250円
交通量
2005年度(平成17年度道路交通センサスより)平日24時間交通量(台)
巨椋池IC - 久御山JCT 6,334
久御山JCT - 久御山南IC 12,543
久御山南IC - 八幡東IC 14,044
八幡東IC - 京都府・大阪府境 7,045
一般部
延長約29.7kmの一般道路である。
都市計画上の名称及び国土交通省の事業名称は、洛南道路(京都府内の京滋バイパス以北・延長約3.3km)・京都南道路(京都府内の京滋バイパス以南・延長約8.8km)・大阪北道路(大阪府内・延長約17.6km)となっている。
概要
起点 京都市伏見区横大路下三栖
終点 門真市大字稗島
規格等 3種1級60km/h、3種2級60km/h
車線数 4車線、2車線
事業主体・道路管理者とも国土交通省である。
一般部は専用部の「側道」の位置づけであり、専用部インターチェンジと主要道路との連絡と、沿道地域間交通での利用が想定されている。
このため、周辺地域に設置されている道路標識では、「国道1号」の表示で枚方バイパスへ、自動車専用道路を示す緑色の「第二京阪」の表示で第二京阪道路の一般部を経由して専用部へ誘導されるようになっている。
起点は専用部の起点よりも約1.4km北の京都外環状線交点であるため、一般部の延長距離は専用部のそれよりも長くなっている。
京田辺松井IC以北と国道170号交点以南は片側2車線(第3種第1級・設計速度60km/h)、京田辺松井ICから国道170号交点までは片側1車線(第3種第2級・設計速度60km/h)である。
ただし、京田辺松井ICから国道170号交点までの区間でも、枚方東ICから国道307号交点(専用部のインターチェンジから主要道路交差点まで)は片側2車線となっている。
京滋バイパス以南については、堀割構造である京田辺松井IC付近から枚方東IC付近、枚方南IC付近から交野北IC付近を除き、道路の両脇に副道(一方通行で1車線)・自転車歩行者道・植栽帯からなる環境施設帯を設置している。
原則として主要道路以外には副道を経由して接続している。
当初は、一般部は片側2車線の本線と片側2車線の側道からなっており、京阪国道の機能を完全に代替する計画であった。
しかし、沿線住民の反対運動などもあり、側道部分を環境施設帯に変更するとともに、住宅地の中を通過する京田辺松井ICから国道170号交点までの区間では本線部分も片側1車線に変更し、枚方バイパスの機能を補完するという現在の形になった。
未開通の木津川 (京都府)渡河部(久御山南ICから京都府道22号八幡木津線交点まで)と国道307号以南の区間は、専用部の全線開通と同時に2010年春開通予定で建設が進められている。
通過市町村
京都府
京都市伏見区 - 久世郡久御山町 - (この間は建設中) - 八幡市 - 京田辺市 - 八幡市 - 京田辺市 - 八幡市 -
大阪府
枚方市 - (ここから右は建設中) - 交野市 - 寝屋川市 - 四條畷市 - 寝屋川市 - 門真市
開通区間
京都市伏見区横大路下三栖里ノ内(京都外環状線及び油小路通交点)から久御山南IC
八幡市上津屋八王子(京都府道22号八幡木津線交点)から枚方市津田東町3丁目(国道307号交点)
門真市大字三ツ島から門真市大字稗島(大阪府道2号大阪中央環状線交点)(副道のみ)
歴史
1997年9月 門真市大字三ツ島から門真市大字稗島(大阪府道2号大阪中央環状線交点)開通(環境施設帯のモデル区間として環境施設帯のみ開通)
2003年3月30日 久御山町佐山美ノケ薮(京都府道15号宇治淀線交点)から久御山南IC、八幡市上津屋八王子(京都府道22号八幡木津線交点)から八幡市内里松ケ外(京都府道282号内里城陽線交点)、京田辺市松井口仲谷(京都府道736号交野久御山線交点)から枚方市津田東町3丁目(国道307号交点)開通
2005年6月19日 久御山町森北大内(久御山JCT)から久御山町佐山美ノケ薮(京都府道15号宇治淀線交点)開通
2007年3月24日 八幡市内里松ケ外(京都府道282号内里城陽線交点)から京田辺市松井口仲谷(京都府道736号交野久御山線交点)開通
交通量
2005年度(平成17年度道路交通センサスより)平日24時間交通量(台)
京都市伏見区横大路下三栖里ノ内 45,803
久世郡久御山町東一口 37,812
久世郡久御山町佐山字新開地 9,119
枚方市長尾台 20,172
沿線
ジャスコ久御山ショッピングセンター
京阪東ローズタウン
大阪国際大学