ドリーム京都号 (Dream Kyoto-go)
ドリーム京都号(ドリームきょうとごう)とは、ドリーム号 (高速バス)の一路線で、東京都と京都府京都市を結ぶ夜行高速バスである。
この項目では、派生路線であるドリーム奈良号・女性専用便のレティースドリーム京都号・廉価版の青春ドリーム京都号・青春ドリーム京都・奈良号及び、新宿発着の中央ドリーム京都号・青春中央ドリーム京都号についても記述する。
概要
東京~京都間のドリーム号の運行は、1969年6月10日の東名ハイウェイバス運行開始時に、ドリーム号の京都系統を名古屋経由で設定したのが始まりである。
その後、東京~名古屋間の利用者が多いことから、1969年12月3日より名古屋系統を新設(現在の「ドリームなごや号」)し、同時に京都系統を直行便化している。
長らく1往復のみの運行であったが、JR化後は高速バスブームに乗る勢いで増便。
また、1988年10月15日には2往復に増発と同時に(この時、「ドリーム3/4号」から「ドリーム京都号」に改称)1往復をJR奈良駅まで延長、「ドリーム奈良号」として運行を開始した。
「ドリーム奈良号」では、京都駅で乗降する場合は周遊券での利用も可能であった。
さらに、1990年3月20日より、新宿発着で中央道経由の「ニュードリーム京都号」(現「中央ドリーム京都号」)を開始している。
一方、東京~大阪間に開設された廉価版「青春ドリーム大阪号」の好調を受けて、2002年12月20日には同様の「青春ドリーム京都・奈良号」の運行も開始された。
廉価版である「青春」便はかなり好調で、2003年7月18日には「青春ニュードリーム京都号」(現「青春中央ドリーム京都号」)の運行も開始されている。
また、2004年3月1日からは、女性専用便である「レディースドリーム京都号」の運行も開始された。
運行会社
ジェイアールバス関東
西日本ジェイアールバス
ドリーム京都号
1号・2号(閑散期は101号・102号)
新木場駅 - 東京駅バスのりば(発:八重洲南口、着:日本橋口。以下同じ) - (霞ケ関駅 (東京都) - 東京料金所向ヶ丘バスストップ - 江田バスストップ)<上り降車のみ> - 京都駅烏丸口
81号・82号(季節運行便。金曜~日曜、祝日とその前日、繁忙期に運行)
上野駅入谷口 - 東京駅八重洲口 - (霞が関 - 東名向ヶ丘 - 東名江田)<上り降車のみ> - 京都駅烏丸口
レディースドリーム京都号
1号・2号(閑散期は101号・102号)
東京駅八重洲口 - 新宿駅バスのりば新南口JRハイウェイバスのりば - (池尻大橋駅 - 東京料金所向ヶ丘バスストップ - 江田バスストップ)<上り降車のみ> - 京都駅烏丸口
ドリーム奈良号
1号・2号(閑散期は101号・102号)
東京ディズニーランド(TDL) - 東京駅八重洲口 - (霞ヶ関 - 東名向ヶ丘 - 東名江田 - 大和バスストップ - 厚木バスストップ)<上り降車のみ> - 京都駅烏丸口 - JR奈良駅 - 王寺駅北口
青春ドリーム京都・奈良号、青春ドリーム京都号
京都・奈良1号・2号
上野駅入谷口 - 東京駅八重洲口 - (霞が関 - 東名向ヶ丘 - 東名江田)<上り降車のみ> - 京都駅烏丸口 - JR奈良駅 - 王寺駅北口
京都81号・82号(季節運行便。金曜~日曜、祝日とその前日、繁忙期に運行)
新木場駅 - 東京駅八重洲口 - (霞が関 - 東名向ヶ丘 - 東名江田)<上り降車のみ> - 京都駅烏丸口
中央ドリーム京都号
1号・2号(閑散期は101号・102号)
81号・82号(季節運行便。金曜~日曜、祝日とその前日、繁忙期に運行)
新宿駅新南口 - (三鷹バスストップ - 深大寺バスストップ - 府中バスストップ - 日野バスストップ)<上り降車のみ> - 京都駅烏丸口
青春中央ドリーム京都号
1号・2号
新宿駅新南口 - 谷保駅 - 京都駅烏丸口
運行経路
東京駅発着首都高速3号渋谷線 - 東名高速道路 - 伊勢湾岸自動車道 - 東名阪自動車道 - 新名神高速道路 - 名神高速道路経由
※下り便は足柄サービスエリア、上り便は土山サービスエリアで休憩する。
新宿駅発着首都高速4号新宿線 - 中央自動車道 - 名神高速道路経由
※下り便は境川パーキングエリア、上り便は養老サービスエリアで休憩する。
1969年6月10日
- 運行開始(名古屋経由)。
1969年12月3日
- 名古屋系統を新設、京都系統を直行便化。
1988年10月15日
- 1日2往復に増便(「ドリーム3/4号」から「ドリーム京都号」に改称)。
「ドリーム奈良号」を新設。
198x年
- 「ドリーム京都号」1往復を東京ディズニーランド(TDL)まで延長。
1990年3月20日
- 「ニュードリーム京都号」(新宿駅 - 京都駅)運行開始(1日1往復)。
1990年
- 「ドリーム京都号」「ドリーム奈良号」が3列シート化。
1994年10月1日
- 「ドリーム京都号」に2階建車両を投入。
1999年7月16日
- 「ニュードリーム京都号」を1日2往復に増便。
2000年6月1日
- 「ニュードリーム京都号」の1往復にレディースシート(4席)を設定(ボルボ・アステローペの階下部分)。
2002年5月1日
- 「ニュードリーム京都号」全便の1号車にレディースシートを設定。
2002年12月20日
- 「青春ドリーム京都・奈良号」運行開始。
2003年7月18日
- 「青春ニュードリーム京都号」運行開始。
2004年3月1日
- 「レディースドリーム京都号」運行開始。
2005年11月1日
- 「ドリーム京都号」・「ニュードリーム京都号」のうち各1往復を季節運行便に変更。
TDL乗り入れ便を「ドリーム京都号」から「ドリーム奈良号」に変更。
「ドリーム奈良号」が上下便とも東名向ヶ丘・東名江田・東名大和・東名厚木・東名御殿場での客扱を開始。
「ニュードリーム京都号」「青春ニュードリーム京都号」が中央道三鷹・中央道深大寺・中央道府中・中央道日野に停車。
「ニュードリーム京都号」の季節運行便(上り)を東京ドームシティに延長(東京ドームシティ行きおよび新宿駅発の一部の号車のみ全区間JRバス関東の乗務員が運転)。
2006年5月28日
- 「ニュードリーム京都号」季節運行便(上り)の東京ドームシティ乗り入れを廃止(これによりJRバス関東乗務員の名神高速道路および近畿地区での運転を廃止する)。
2006年8月1日
- 「ドリーム奈良号」「青春ドリーム京都・奈良号」の奈良側の起終点がJR奈良駅からJR王寺駅に延長。
2007年3月16日
- 「ニュードリーム号」が「中央ドリーム号」に改称。
2008年1月16日
- 「ドリーム京都号」1往復と「レディースドリーム京都号」が新木場駅発着となる。
「ドリーム奈良号」の東名向ヶ丘 - 東名厚木間(下り便)および東名御殿場(上下便)での乗降扱いを中止。
「青春中央ドリーム京都号」が南武線谷保駅に停車(中央道上4か所のバス停での乗降扱いを中止:「中央ドリーム号」下り便も含む)。
2008年4月1日
- 各車両に女性専用席を導入。
2008年7月1日
- 時刻改正。
東名高速道路経由便を新名神高速道路経由とし、所要時間を短縮。
「ドリーム号」「中央ドリーム号」に閑散期運賃を設定。
「ドリーム京都号」(季節運行便)および「青春ドリーム京都・奈良号」を上野駅発着とする。
「青春ドリーム京都号」(季節運行便)1往復を新設(新木場駅~京都駅)。
現在の車両
基本的には独立3列(一部4列)39人乗りダブルデッカーが使用される。
廉価版は、「青春ドリーム京都・奈良号」には4列シートWC付52人乗りダブルデッカー、「青春中央ドリーム京都号」には4列シートWC付40人乗りハイデッカーが使用される。
過去の車両
長らく4列シートWC付40人乗りの国鉄専用型式を使用してきたが、1986年に4列シートながらWC付36人乗りスーパーハイデッカーが投入された。
1989年度には独立3列シートWC付29人乗りスーパーハイデッカーに変更されている。
1994年10月1日より2階建車両を投入した。
最近の動向
首都圏⇔京阪神地区を結ぶ高速バスの動向については、ドリーム大阪号最近の動向を参照のこと。
競合他社
東京23区と京都市・奈良市を結ぶ他社夜行路線バスには次のようなものがある。
フライングライナー号(東京駅八重洲通-横浜駅-京都駅【中略】JR茨木駅 - 阪急茨木市駅 - 大日駅)(東北急行バス・近鉄バス)
東京・横浜 - 京都・大阪梅田線(池袋-品川-横浜駅-京都駅【中略】新大阪-梅田)(阪急バス)
東京ミッドナイトエクスプレス京都号(新宿-渋谷-山科駅-三条京阪-京都駅八条口-京阪枚方市駅)(ケイビーバス・京阪バス)
(愛称なし)(千葉中央駅-海浜幕張駅-東京ディズニーシー-東京ディズニーランド-西船橋駅-京成上野駅-大津駅-山科駅-三条京阪-京都駅八条口)(京成バス)
やまと号(海浜幕張駅-TDS-TDL-西船橋駅-上野駅【中略】奈良駅)(京成バス・奈良交通)
やまと(新宿駅【中略】奈良駅【中略】五条)(ケイビーバス・奈良交通)
大阪 - 銚子線(銚子【中略】成田空港【中略】浜松町駅-京都駅-OCAT-なんば高速バスターミナル)(千葉交通・南海バス)
その他、横浜など東京23区以外の周辺地域と京阪神各地区を結ぶJR系および他社夜行路線バスも多く存在する。
なお、京都駅より2つ東京駅寄りの大津駅と、池袋駅・大宮駅 (埼玉県)(びわこドリーム号、西武観光バス・西日本JRバス)を結ぶ路線が存在し、類似性が高い。
→びわこドリーム号を参照。