京滋バイパス (Keiji Bypass)

京滋バイパス(けいじバイパス、英称 KEIJI BY-PASS)は滋賀県草津市から京都府久世郡久御山町に至る一般国道のバイパス道路である。
地域高規格道路の計画路線に指定されている。

以下、まず有料道路の京滋バイパスについて述べ、次に国道1号・国道24号のバイパス道路の京滋バイパスについて述べる。

有料区間

名神高速道路と一体化されており、大津市街・京都市市街を迂回して、名神の栗東インターチェンジ・名古屋市方面と吹田インターチェンジ・大阪市方面とを接続する。

法令上は、瀬田東インターチェンジ - 久御山淀インターチェンジは国道1号・国道478号で地域高規格道路(京滋バイパス)、久御山淀IC - 大山崎ジャンクションは国道478号で国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)(京都縦貫自動車道京都第二外環状道路)、大山崎JCT - 久御山淀ICは高速自動車国道(中央自動車道高速自動車国道の路線名)となっている。

後の計画で、名神高速道路の渋滞緩和と京都市の放射線・環状線の機能を持つ道路づくりの必要性から、国道9号バイパスであった京都丹波道路と京滋バイパスを結ぶ路線、京都第二外環状道路が作られることになった。
京都縦貫自動車道と京都第二外環状道路は国道478号に指定され、一貫した整備が続けられている。

路線の表示では、利用者に分かり易い様、瀬田東JCT - 大山崎JCTにおいて京滋バイパスとされている。
また、名神高速道路と京滋バイパスはどちらを経由しても料金およびETC割引制度に差はない。

ここでは、特記がない場合は営業路線名としての京滋バイパス(瀬田東ICから大山崎JCT)について述べる。

概要

起点 滋賀県大津市瀬田大江町

終点 京都府乙訓郡大山崎町

全長 18.9キロメートル

車線 4車線

最高速度 時速80キロメートル毎時

償還完了予定 2050年8月15日

通過市町村

滋賀県

大津市 -

京都府

宇治市 - 久世郡久御山町 - 八幡市 - 京都市伏見区 - 乙訓郡大山崎町

事業路線名

国道1号京滋バイパス 瀬田東IC - 久御山淀IC

国道478号京都第二外環状道路 久御山淀IC - 大山崎JCT

中央自動車道高速自動車国道の路線名改築部 大山崎JCT - 久御山淀IC

インターチェンジなど

IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。
また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用していないことを示す。

路線名の特記がないものは市町村道。

道路管理者

西日本高速道路西日本高速道路関西支社茨木管理事務所

(茨木管理事務所管理区間はこの他、名神高速道路京都東IC - 吹田JCT、第二京阪道路、京奈和自動車道京都府内区間である。)

歴史

1988年8月29日 瀬田東IC/JCT - 巨椋IC開通。

2003年3月30日 巨椋IC - 久御山JCT開通。
これに伴い、料金システムを他の日本道路公団(現ネクスコ)管理高速道路と統一。

2003年8月10日 久御山JCT - 大山崎JCT開通により、全線開通。

2003年12月24日 大山崎IC開通。

交通量

2005年度(平成17年度道路交通センサスより)平日24時間交通量(台)

久御山IC - 京都府・京都市境 27,206

大山崎IC・JCT - 久御山淀IC 29,136

補足

この路線の宇治トンネルは国道1号の中で最も長い4,313メートルであり、トンネル内は宇治東IC、笠取IC手前500mを除き車線変更禁止である。

久御山ジャンクション付近では開通前に映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の撮影が行われた。

瀬田東IC - 大山崎IC・JCTの距離は名神高速道路よりも京滋バイパスのほうが若干短く、最高速度通り走行した場合、京滋バイパス経由のほうが早く目的地に行ける。
またサービスエリアなどの休憩施設がないため、名神高速のほうが混雑することが多い(名神高速道路の瀬田東 - 大山崎の休憩施設は大津サービスエリア、桂川パーキングエリアの2カ所がある)。

しかし、瀬田東・大山崎両JCTが名神の後付けで設置された構造である(特に大山崎JCTの構造は極めて複雑なものになっている)が故にランプ (高速道路)部で減速運転となってしまう。
大山崎JCTから吹田・大阪方面へ向かう場合に名神高速道路左ルートとの合流で渋滞することがあるという欠点がある。
また、途中、カーブや坂道が連続していて、それらを敬遠するドライバーも少なくない事から、名神高速道路のバイパスとしては十分に機能していない。

また、この道路は国道1号(一般国道)のバイパスであるので自動車専用道路であり、高速自動車国道ではない。

宇治川東側から吹田・大阪方面の京滋バイパスにのる場合、宇治西ICまで行かなければならない。
宇治東ICがハーフICであるからである。
そのため、通勤時間帯は宇治東ICと宇治西IC間の一般道路部が渋滞することが多い。
この一般道路部はVICSリンク未対応区間であるため、渋滞回避予測がしにくい。

滋賀県草津市(起点) - 大津市石山寺3

京都府宇治市(宇治西インターチェンジ) - 久世郡久御山町(終点)

久御山町以西は京都第二外環状道路を参照。

交差する道路

上側が起点側、下側が終点側。
左側が上り側、右側が下り側。

交通量

2005年度(平成17年度道路交通センサスより)平日24時間交通量(台)

草津市東矢倉3丁目 41,137

久世郡久御山町森字大内 35,493

道路管理者

国土交通省滋賀国道事務所草津維持出張所(滋賀県内)

国土交通省京都国道事務所京都第一維持出張所(国道24号、国道1号の京都府内)

国土交通省京都国道事務所京都第二維持出張所(国道478号)

[English Translation]