同志社女子大学 (Doshisha Women's College of Liberal Arts)

大学全体

1949年に、それまでの旧制専門学校を母体に設置されたプロテスタント系の女子大学で、4学部10学科を有する。

キャンパスは、京都郊外に広大な敷地を持つ京田辺市キャンパスと、京都市の中心部に位置する今出川キャンパスの2ヶ所ある。

建学の精神

1942年2月17日制定の『同志社女子大学学則』では、「キリスト教主義」を基本に、「国際主義」、「リベラル・アーツ」を教育理念として定めている。

教育および研究

リベラル・アーツを教育の柱に据えており、大学の英称も「Doshisha Womens College of Liberal Arts」とした。

研究分野では、日本古来の文化である和歌の研究に力を入れており、女子大学としては、この分野で最も有名である。

略歴

新島襄によって1876年(明治9年)に京都御苑内の元公家屋敷(大正天皇の生母の実家の柳原家)で、当時は同志社教師デーヴィス氏が住んでいた邸内に設立された同志社女子部(後の同志社女学校)を前身とする。
新島は女子教育の重要性を当時より認識しており、これが女子大設立の理由となった(当時の同志社大学は男子学生のみを対象としていた)。

年表

1876年 - 同志社女子塾を設立。

1877年 - 女子塾を母体に同志社分校女紅場を開設。
同年9月に同志社女学校に改称。

1930年 - 同志社女子専門学校を設立。

1949年 - 女子専門学校を廃止し、同志社女子大学学芸学部(英文学専攻・音楽専攻・食物学専攻)を設立。

1967年 - 家政学部家政学科・食物学科設置。

1986年 - 田辺キャンパス(現・京田辺キャンパス)を開設。

1986年 - 同志社女子大学短期大学部(英米語科・日本語日本文学科)を設立。

1989年 - 学芸学部日本語日本文学科開設。

2000年 - 現代社会学部社会システム学科開設。

2002年 - 学芸学部情報メディア学科開設。

2003年 - 短期大学部を廃止。

2004年 - 現代社会学部現代こども学科開設。

2005年 - 薬学部医療薬学科開設。

2007年 - 学芸学部国際教養学科開設。

2009年 - 表象文化学部日本語日本文学科・英語英文学科開設予定(設置計画中)。

所在地

今出川キャンパス(京都市上京区今出川通寺町西入)
京田辺キャンパス(京都府京田辺市興戸)

象徴

徽章
徽章は、同志社の徽章である正三角形を3つ寄せたものの下に、「D W C L A」(「Doshisha Womens College of Liberal Arts」の略)の文字を入れたマークである。

スクールカラー
紫(古代紫と江戸紫の中間色)と白の2色。
創立者新島襄の母校、アマースト大学のスクールカラーと同色。

校歌
江森國友作詞、原嘉壽子作曲。

学部

学芸学部
日本語日本文学科(2009年、表象文化学部日本語日本文学科に改組予定〈計画中〉)
英語英文学科(2009年、表象文化学部英語英文学科に改組予定〈計画中〉)
音楽学科
演奏専攻
音楽文化専攻
情報メディア学科
国際教養学科

現代社会学部
社会システム学科
現代こども学科

生活科学部
人間生活学科
食物栄養科学科
食物科学専攻
管理栄養士専攻

薬学部
医療薬学科

研究科

文学研究科
英語英文学専攻
日本語日本文化専攻
情報文化専攻

生活科学研究科
食物栄養科学専攻
生活デザイン専攻

国際社会システム研究科
国際社会システム専攻

附属機関

同志社女子大学図書館
学術研究推進センター
教育開発推進センター

研究

21世紀COEプログラムおよび私立大学学術研究高度化推進事業の採択はない。

大学祭

大学祭は同志社大学と同様に、同志社英学校の創立記念日である11月29日を前に3日間の前夜祭「同志社EVE」が今出川キャンパスで開かれる。

かつては同志社全学校でEVEを開催してきたが、1950年代頃より独自のEVEを開催するようになり、1962年から正式の大学祭として位置づけられるようになった。

大学関係者組織

同志社女子大学には、卒業生全員が加入している同志社女子大学同窓会「Vine(ヴァイン)の会」がある。
Vineとは、英語で「蔓」や「葡萄の蔓」を意味し、大学と卒業生を結ぶ「蔓」となることを希望して名付けられた。

京田辺キャンパス

使用学部:現代社会学部・学芸学部・薬学部
使用研究科:大学院文学研究科・国際社会システム研究科
使用附属施設:京田辺図書館
交通アクセス:片町線(学研都市線)・同志社前駅、近畿日本鉄道近鉄京都線・興戸駅

1986年、関西文化学術研究都市の一部に田辺キャンパスとして開設され、1999年に現名称に改称された。
同志社大学京田辺キャンパスや同志社国際中学校・高等学校に隣接しており、広大な敷地を有している。

今出川キャンパス

使用学部:生活科学部・表象文化学部(2009年度設置予定〈計画中〉)
使用研究科:大学院生活科学研究科
使用附属施設:今出川図書館
交通アクセス:京都市営地下鉄烏丸線・今出川駅、京阪電気鉄道京阪鴨東線・出町柳駅

今出川キャンパスは、五摂家の一つである二条家の跡地である。
同志社大学今出川キャンパスや、同志社女子中学校・高等学校、同志社幼稚園、相国寺に隣接している。

また、キャンパス内の栄光館とジェームズ館は登録有形文化財に登録されている。
ジェームズ館は武田五一の設計で、1914年に建てられた。

地方自治体との協定

京田辺市との協定
京田辺市の地学連携事業の一環として、同志社大学や同志社国際中学校・高等学校とともに広範な分野での連携を目的とした協定。

企業との協定

株式会社ANA総合研究所

単位互換制度

同志社大学
2回生以上を対象に実施。

放送大学
大学コンソーシアム京都

国内留学制度

フェリス女学院大学
日本女子大学

学術交流に関する包括協定

奈良県立医科大学

海外協定大学

Chatham College(アメリカ合衆国)

Fairfield University(アメリカ合衆国)

Mary Baldwin College(アメリカ合衆国)

スミス大学(アメリカ合衆国)

Sweet Briar College(アメリカ合衆国)

Wells College(アメリカ合衆国)

ランキャスター大学(イギリス)

ロイヤル・ホロウェイ(イギリス・ロンドン大学)

ウォーリック大学(イギリス)

ビクトリア大学 (カナダ)(カナダ)

ザールラント州大学(ドイツ)

グリフィス大学(オーストラリア)

北京大学(中国)

ソウル女子大学校(韓国)

高校との協定

大阪信愛女学院高等学校
梅花高等学校
聖母学院高等学校
大阪女学院高等学校

系列校

同志社女子大学には、同じ学校法人同志社傘下の学校が存在する。

大学
同志社大学
高等学校
同志社高等学校
中高一貫校
同志社女子中学校・高等学校
同志社香里中学校・高等学校
同志社国際中学校・高等学校
中学校
同志社中学校
小学校
同志社小学校
幼稚園
同志社幼稚園

関係校

学校法人新島学園
新島学園中学校・高等学校
新島学園短期大学

社会との関わり
文化財
国登録有形文化財
建築物
同志社女子大学ジェームズ館
同志社女子大学栄光館

附属学校

同志社女子中学校・高等学校等は附属学校ではなく、学校法人の系列学校として位置づけられているため、附属学校は存在しない。

[English Translation]