大興寺 (福知山市) (Daiko-ji Temple (Fukuchiyama City))
大興寺(だいこうじ)は、京都府福知山市正明寺(しょうみょうじ)にある臨済宗の寺院。
山号は雲龍山。
歴史
寺に関する記録がありませんが、大興寺より以前に正明寺という寺が、平安時代に存在しており、歌が残っています。
「見開けば 法の声する正明寺 ものさびしきは 小野脇の里」
近くに小野小町が病となり、温泉に入り快癒したという「小野脇」があり、小野小町伝説がある。
正明寺という寺について
真言宗の正明寺という寺の他に、2ケ寺あったと云われ、村の人は寺荘を耕作して暮らしていたといわれています。
その後寺は荒廃しました。
寛永8年 1631年現在の地に開山幽玄相林和尚を請じて大興寺を建立し、臨済宗南禅寺派に属し現在27世今に至っている。
本尊は阿弥陀如来
現在は境内にモリアオガエルが生息、産卵。
住職の有賀祖道師が、モリアオガエルを保護、観察を行っている。
平成9年より、モリアオガエル観察のホ-ムペ-ジを立ち上げている。
通称「モリアオ寺 カエル寺」として地域に親しまれている。
境内
寺の裏山には古墳群がある。
地域によっては生息地が天然記念物に指定されている、モリアオガエルが棲息しており毎年5月6月ごろには産卵している。
モリアオガエル観察会を兼ねて6月第一日曜日午後1時よりには「モリアオコンサ-ト」も開催されている。
「モリアオコンサ-ト」平成21年は6月7日(日)午後1時より開催
モリアオガエル
日本固有種、アオガエル科 地域によっては生息地が天然記念物に指定され、保護されている。
本州と佐渡ケ島に生息し、北は青森県から山口県に生息している。
日本海側に生息地が多いが、千葉や伊豆、静岡にも生息している。
寒さに強い種である。
環境変化により、生息地が減少している。
同じアオガエル科のシュレ-ゲルアオガエルと間違えられることが多い。
しかし、鳴き声や大きさ、目の周りの色で区別できる。
「森青蛙」と表すように、森林、林に樹上生活しているので見つけることが難しい。
6月ごろの梅雨時には、産卵池に下りて、池にそり出す樹木の枝に、綿帽子のような白い泡状の卵塊を付ける。
大興寺池では昭和20年ごろより、生息確認されている。
モリアオガエルの保護、観察のために毎年観察会を開催し、地域の皆さんや子供達に自然環境問題が及ぼす影響を理解していただいている。
その他
現在の本堂は平成12年に老朽化した旧本堂を解体して再建された。
天井には植物の絵が掲げている。
境内の鐘楼は現在梵鐘が無い。
昭和17年11月15日、戦時下の大東亜戦争 梵鐘供出のため岡山県宇野三菱鉱業精錬所に送られた。
爾来堂宇のみ保存されていたが、檀信徒の願意により、平成22年4月には再鋳されることが、決定した。
所在地
京都府福知山市正明寺1771
交通機関
JR福知山駅徒歩30分 タクシ-8分
周辺
福知山城
三段池公園