妙顕寺 (Myoken-ji Temple)
妙顕寺(みょうけんじ)は、京都府京都市上京区にある、日蓮宗の大本山。
山号は具足山。
塔頭が九院ある(久本院、十乗院、泉妙院、法音院、恩命院、善行院、本妙院、實成院、教法院)。
歴史
元亨元年(1321年)に日像(1269 - 1342)が後醍醐天皇より寺領を賜り、京都における日蓮宗最初の道場として御溝傍今小路(京都市上京区)に妙顕寺を建立した。
建武元年(1334年)には後醍醐天皇より綸旨を得て勅願寺となる。
2世妙実の時、暦応4年(1341年)に四条通櫛笥通(現京都市中京区)に移転。
さらに明徳4年(1393年)には三条坊門堀川(現中京区堀川通御池通)に移転し妙本寺と改称するが、永正16年(1519年)には元の寺名に戻っている。
日蓮宗の洛中二十一本山の中心として栄えるが、天文5年(1536年)に天文法華の乱で焼失し、堺に避難する。
帰洛を許されるのは天文11年(1542年)で、二条通西洞院通に再建した。
天正11年(1583年)に豊臣秀吉の命により、現在の地に移転する。
天明8年(1788年)には天明の大火により焼失するがその後再建された。
「四海唱導」「四条門流」と呼ばれる。
現住は65世南條日慈貫首。
文化財
重要文化財(国指定)
妙顕寺文書 60巻、74幅、1,294通 附蒔絵文書箱2合
金字法華経 巻第五
後小松天皇宸翰消息 2幅
神国王書 日蓮筆
強仁状御返事 日蓮筆
その他
紺紙金字法華経(京都府指定有形文化財)
白紙金字法華経(京都府指定有形文化財)
梵鐘(京都府指定有形文化財)
紙本金地墨画楼閣山水図六曲屏風(京都市指定有形文化財)狩野山楽
所在地
京都府京都市上京区寺之内通新町通西入妙顕寺前町514
交通アクセス
京都市営地下鉄今出川駅から徒歩10分。