帯解寺 (Obitoke-dera Temple)

帯解寺(おびとけでら)は、奈良市今市町にある華厳宗の寺院。
本尊は地蔵菩薩。
安産祈願の寺として知られ、山号も子安山である。
奈良市南郊に位置し、JR桜井線帯解駅から程近い。

歴史
寺伝では、元は霊松山といい、空海の師である勤操大徳によってに開かれた巌渕千坊の一つであったという。
9世紀中頃の天安 (日本)2年(858年)、文徳天皇后の染殿皇后(藤原明子 (染殿后))が当寺に懐妊祈願をしたところ惟仁親王(後の清和天皇)が生まれた。
このことから、文徳天皇の勅願により伽藍が建立され、勅命により帯解寺と名乗るようになったという。
以来、安産祈願の寺として信仰を集めるようになった。

20世紀以降も皇后美智子皇后、徳仁親王妃雅子皇太子妃をはじめ、三笠宮、高円宮、秋篠宮などの皇族が当寺において安産祈願を行っている。

文化財
木造地蔵菩薩半跏像(帯解子安地蔵菩薩)(重要文化財)-当寺の本尊。
鎌倉時代の作。

行事
7月23日、24日の「地蔵会式大法会(地蔵祭り)」には、門前に出店も出て賑わう。

[English Translation]