平安神宮 (Heian-jingu Shrine)

平安神宮(へいあんじんぐう)は、京都府京都市左京区にある神社である。
旧社格は官幣大社、勅祭社。
現在は神社本庁の別表神社。

歴史
略歴
1895年(明治28年)に平安遷都1100年を記念して平安京遷都当時の天皇であった第50代桓武天皇を祀る神社として創建された。
紀元二千六百年記念行事にあたる1940年(昭和15年)に、平安京で過ごした最後の天皇である第121代孝明天皇が祭神に加えられた。

平安神宮では、京都を守る四神の御守が授与されている。

火災

1976年1月6日、火災が発生し本殿・内拝殿など9棟が炎上、消失した。
創建が比較的新しく文化財指定を受けていなかったため、国からの補助金が見込めなかったが、全国からの募金により3年後に再建された。
この火災は、後に過激派による放火と判明し、容疑者は逮捕されている。

施設
平安時代の応天門を模した、大きく赤く光る朱色の正面の門が特徴である。
また、参道の鳥居は24.2メートルの高さがある。
社殿は平安京の大内裏の正庁である朝堂院を模している。

敷地面積は約10000坪の日本庭園である「平安神宮神苑」を含め、約20000坪ほどある。
神苑は明治から昭和にかけての名庭師である7代目・小川治兵衛(植治)が20年以上かけて造った名園で、国の名勝に指定されている。

神苑には人里には少ないカワセミや大鷹などの鳥類や、甲羅に草を生やすミノガメ、日本では非常に珍しいミナミイシガメなどが棲息している。

祭事
創建を記念して、平安京遷都の日である10月22日に時代祭が行われるようになった。

2003年の秋からは、平安神宮及び岡崎地域一帯にて、関西の有志の学生達による京都学生祭典が開催されている。
この京都学生祭典は毎年10万人以上の観客動員数を記録しており、京都を代表する大きな祭の一つとなっている。

イベント
2003年10月には、第一回京都学生祭典において倉木麻衣によるライブが境内にて行われた。
ライブ中のMCでは、自身が当時在籍していた大学のある京都の美しさ、特に四季の移り変わりの美を熱く語り、観客は彼女とその思いに魅了された。

近隣施設

平安神宮の周辺は岡崎公園 (京都市)として整備されており、文化ゾーンになっている。
大鳥居を挟んで西には京都府立図書館、京都国立近代美術館、京都会館、東には、京都市美術館、京都市動物園などがある。

[English Translation]