梅宮大社 (Umenomiya-taisha Shrine)
梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、京都市右京区にある神社である。
式内社、二十二社の一社で、旧社格は官幣中社。
現在は神社本庁に属さない単立となっている。
酒造の神、また子授け・安産の神として信仰されている。
旧称梅宮神社。
鳥居の扁額には単に「梅宮」とだけ書かれている。
祭神
初めて日本酒を作って神々に献じた酒造の祖神である酒解神(さかとけのかみ。オオヤマツミ)、およびその御子神である酒解子神(さかとけごのかみ。コノハナノサクヤビメ)、その夫の大若子神(おおわくごのかみ。ニニギ)、孫の小若子神(こわくごのかみ。ホオリ)を主祭神として本殿に祀る。
相殿に嵯峨天皇、その子の仁明天皇、嵯峨天皇の后の橘嘉智子(檀林皇后)、橘嘉智子の父の橘清友を祀る。
檀林皇后が当社の砂を産屋に敷きつめて仁明天皇を産んだことから、子授け・安産の神としても信仰されるようになった。
歴史
県犬養三千代により橘氏一門の氏神として山城国相楽郡に創建されたのに始まる。
平城京への遷都の際に、県犬養三千代の娘である光明皇后と牟漏女王によって奈良に遷座し、さらに木津川の上流に遷座した。
平安京遷都の際、橘氏の出の壇林皇后によって現在地に遷座された。
『延喜式』では名神大社に列し、仁明天皇の外戚の氏神として二十二社にも列した。
摂関時代に入ってからは橘氏に代わって藤原氏が祭祀を行うようになった。
1871年(明治4年)に梅宮神社として官幣中社に列した。
交通
京都市営バス 3、28、29、67、71号系統 梅ノ宮神社前バス停下車徒歩3分
阪急嵐山線 松尾駅 (京都府)下車徒歩10分