梛神社 (Nagi-jinja Shrine)

梛神社(なぎじんじゃ)は、京都市中京区壬生にある神社である。
元祇園社とも呼ばれる。
境内には大正時代に式内社隼神社(はやぶさじんじゃ)が遷座している。
ともに厄除けの神として信仰されている。

梛神社
梛神社はスサノオを主祭神とし、ウカノミタマ・イザナミ・応神天皇などを配祀する。

貞観 (日本)11年(876年)、播磨国広峰神社から牛頭天王(素戔嗚尊)を勧請して鎮疫祭を行った際、牛頭天王の分霊をのせた神輿を梛の林中に置いて祀ったことに始まると伝えられる。
後に牛頭天王の神霊を八坂に祀って現在の八坂神社が創建されたとき、梛の住民は、花飾りの風流傘を立て、鉾を振り、楽を奏しながら神輿を八坂に送ったといい、これが祇園会の起源であるとしている。
また、このことから当社は「元祇園社」と呼ばれる。

例祭日は5月17日。

隼神社
隼神社は、タケミカヅチを主祭神とし、経津主神を配祀する。
ただし、国史では祭神は「隼神」と記載されている。
延喜式神名帳に「京四條坐一座 隼神社」として記載される古社で、大社に列している。
延喜式神名帳には京中に3座3社が記載されているが、他の2社は廃絶している。

元は蛸薬師坊城(現 中京区壬生御所ノ内町、)にあった。
貞観2年(860年)に従五位下の神階を贈られ、天慶16年に従四位上まで昇った。

江戸時代には隼は訛って「ハヤクサ」と読まれ、そこから瘡(くさ。皮膚病の一種)の平癒に霊験ありとされるようになった。

大正7年(1918年)、現在地の梛神社境内に遷座した。

例祭日は11月17日。

[English Translation]