玉置神社 (Tamaki-jinja Shrine)
玉置神社(たまきじんじゃ)は、奈良県吉野郡にある神社。
大峰山の霊山の一つである玉置山の頂上に位置し、高野山などとともに2004年7月に『紀伊山地の霊場と参詣道』として国際連合教育科学文化機関の世界遺産に登録された。
大峯奥駈道の第10番の行所である。
祭神
国之常立神を祀っている数少ない神社の一つである。
国之常立神
イザナギ
イザナミ
天照大神
神武天皇
重要文化財
梵鐘
高さ84.2cm、口径46.8cm。
「応保3年3月3日_(旧暦)甲午」(1163年4月15日)の紀年銘資料と梵字の銘がある。
佐々木高綱の奉納ともいう。
十津川村歴史民俗資料館蔵。
社務所及び台所(1棟)
かつての別当寺である高牟婁院を改装したもの。
書院造で、文化_(元号)元年(1804年)に建てられた。
その他
本殿
ケヤキで造られた入母屋造の建物。
摂末社
三柱神社(祭神:ウカノミタマ、シナツヒコ、国御柱神)
玉石社(祭神:大国主)
白山社(祭神:菊理媛命)
若宮社(祭神:オオヤマツミ)
神楽殿
絵馬殿
杉の巨樹群(県の天然記念物に指定)
樹齢3,000年と言われる神代杉や、常立杉、磐余杉など多くの樹が命名されている。
周囲8~10m、樹高は30~50m。
石造宝篋印塔
室町時代風だが、後白河法皇の寄進と伝わる。
地蔵
歴史
社伝では崇神天皇によって崇神天皇61年(紀元前37年)に創建されたという。
古来より十津川郷の鎮守神であった。
文献の記録は少ないが、寛政12年(1800年)の玉置山別当高牟婁院宛沙汰書には「玉置山は熊野三山の奥の院で格別の由緒があり」と書かれており、熊野本宮(現・和歌山県田辺市)に玉置神社の遥拝所があったという。
明治以前は京都の聖護院の配下にあって玉置三所権現とも呼ばれ、山中に7坊・15寺の神宮寺を備えた修験道場として栄えていた。