白鬚神社 (Shirahige-jinja Shrine)
白鬚神社(しらひげじんしゃ)は、滋賀県高島市鵜川に鎮座する神社。
近江国最古の神社とされる。
全国に位置する白鬚神社の本社。
祭神はサルタヒコ。
概説
沖島を背景として琵琶湖畔に浮かぶ鳥居が印象的で、「近江の厳島神社」とも称される。
猿田彦大神を人格化する際に白髪の老人とする端緒は、当社の社名にあるといい、謡曲『白鬚』の舞台でもある。
やはり社名から、長寿の神様として知られる。
歴史
社伝によると垂仁天皇の25年、倭姫命により社殿を創建したのに始まる。
白鳳2年(674年)、天武天皇の勅旨により比良明神の号を賜った。
『日本三代実録』の貞観_(日本)7年(865年)正月18日条に比良神が従四位下の神階を受けたとの記述がある国史見在社であるが、延喜式神名帳には記載されていない。
本殿・若宮社・伊勢両宮及び八幡三社は、豊臣秀吉の遺命を受け、豊臣秀頼が片桐且元を奉行に命じ、播磨国の大工の手によって造営されたものである。
祭事
例祭は9月5日~6日。
文化財
本殿は桃山様式の建築で、重要文化財指定。
境内社務所前に、与謝野鉄幹・与謝野晶子夫妻が当社へ参詣した際に詠んだ歌碑がある。
アクセス
JR湖西線近江高島駅から国道161号(平成19年4月より県道558号に変更)を南へ3km。
コミュニティバスはあるが変則的な運行で、神社→近江高島駅のみの運行(南行きは神社を通過)なので注意。
かつて湖西を走っていた江若鉄道(1969年11月1日廃止)には、白鬚神社南方に白鬚駅があったが、江若鉄道に取って替わった湖西線に駅は無く、高島トンネルで裏山を抜けている。