讃岐神社 (Sanuki-jinja Shrine)
讃岐神社(さぬきじんじゃ)は、奈良県北葛城郡広陵町にある神社である。
式内社で、旧社格は村社。
祭神
現在は、国魂・若宇加能売命・大物主を祀るとしている。
『日本三代実録』元慶7年(883年)12月2日条には「散吉大建命・散吉伊能城神に神階従五位下を授ける」という記述があり、当社の神のこととみられる。
歴史
鎮座地名の「三吉」は「みつよし」と読むが、かつては「散吉」と書いて「さぬき」と読んでいた。
一帯は讃岐国の忌部氏が移り住んだ地で、讃岐の故郷の神を勧請し創建したものとみられる。
延喜式神名帳では「大和国広瀬郡 讃岐神社」と記載され、小社に列格している。
広瀬川合(現 廣瀬大社)の若宇加乃売命を勧請したことにより、江戸時代までは「広瀬大明神」「南川合明神」と称していた。
慶長19年(1611年)正月に火災があり、現在の本殿はそのときに再建されたものである。
竹取物語との関連
竹取物語に登場する「竹取の翁」が名を「讃岐造(さぬきのみやつこ)」ということから、これが大和国広瀬郡散吉郷のことであるとして、「竹取物語ゆかりの神社」を称している。