賀茂御祖神社 (Kamomioya-jinja Shrine)

賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、京都市左京区にある神社である。
通称下鴨神社(しもがもじんじゃ)。
式内社、山城国一宮、二十二社の一社で、旧社格は官幣大社。

賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに古代の賀茂氏の氏神を祀る神社であり、賀茂神社(賀茂社)と総称され、両社をもって一社のような扱いをされてきた。
賀茂神社両社の祭事である賀茂祭(通称葵祭)で有名である。

上賀茂神社の祭神である賀茂別雷命の母のタマヨリビメと玉依姫命の父の賀茂建角身命を祀ることから「賀茂御祖神社」と呼ばれる。
八咫烏は賀茂建角身命の化身である。

付属施設に糺(ただす)の森、みたらし池がある。

由緒

京都の社寺でも最も古い部類に入る。
社伝では、神武天皇の御代に御蔭山に祭神が降臨したと伝える。
また、崇神天皇7年(紀元前90年)に神社の瑞垣の修造が行われたとの記録があり、この頃の創建ではないかとの説がある。
一説には、天平のころに上賀茂神社から分置されたともされる。
上賀茂神社とともに奈良時代以前から朝廷の崇敬を受けた。
平安遷都の後はより一層の崇敬を受けるようになり、大同2年(807年)には最高位である正一位の神階を受け、賀茂祭は勅祭とされた。
延喜式神名帳では名神大社に列し、名神・月次・相嘗・新嘗の各祭の幣帛に預ると記載されている。
弘仁元年(810年)以降約400年にわたり、斎院が置かれ皇女が斎王として賀茂社に奉仕した。

祭事

1月15日:御粥祭

5月3日:流鏑馬神事

5月12日:御蔭祭

5月15日:葵祭

摂社

河合神社(式内社(名神大)「鴨川合坐小社宅神社」。鴨長明ゆかりの社)

六社

任部社

三井社

出雲井於神社(式内社)

岩本社

橋本社

三井神社(式内社(名神大))

諏訪社

小杜社

白鬚社

賀茂波爾神社

稲荷社

御蔭神社

日吉神社

貴布祢神社

末社

印璽社

言社

井上社

相生社

愛宕社

稲荷社

祓社

印納社

沢田社

河崎社

賀茂斎院歴代斎王神霊社

建築物

国宝

賀茂御祖神社 東本殿

賀茂御祖神社 西本殿

重要文化財

賀茂御祖神社 祝詞舎

賀茂御祖神社 幣殿

賀茂御祖神社 東西廊(2棟)

賀茂御祖神社 東西御料屋(2棟)

賀茂御祖神社 叉蔵

賀茂御祖神社 四脚中門

賀茂御祖神社 東西楽屋(2棟)

賀茂御祖神社 中門東西廻廊(2棟)

賀茂御祖神社 預屋

賀茂御祖神社 西唐門

賀茂御祖神社 舞殿

賀茂御祖神社 神服殿

賀茂御祖神社 橋殿

賀茂御祖神社 細殿

賀茂御祖神社 供御所

賀茂御祖神社 大炊所

賀茂御祖神社 楼門

賀茂御祖神社 楼門東西廻廊(2棟)

賀茂御祖神社 摂社出雲井於神社本殿

賀茂御祖神社 摂社三井神社本殿(3棟)

賀茂御祖神社 摂社三井神社拝殿

賀茂御祖神社 摂社三井神社棟門

賀茂御祖神社 摂社三井神社東西廊下(2棟)

以下は「附(つけたり)」指定物件
本社の附
末社印璽社本殿
末社一言社本殿(2棟)
末社二言社本殿(2棟)
末社三言社本殿(3棟)
透塀
摂社出雲井於神社の附
岩本社本殿
橋本社本殿
摂社三井神社の附
三井神社末社本殿(諏訪社、小杜社、白鬚社)(3棟)

境内で行われる行事

蹴鞠はじめ(毎年1月4日)
奉納演武(毎年5月4日・下鴨神社主催、日本古武道振興会共催)
下鴨納涼古本まつり(8月中旬・京都古書研究会主催)

その他

「鴨社御本宮之絵図」
「鴨社古図」

名所・旧跡

世界遺産:文化遺産「古都京都の文化財」

国指定史跡「賀茂御祖神社 境内」

交通

最寄駅:京阪電気鉄道出町柳駅

駐車場:有り

年表

<>は関連事項

927年(延長 (元号)5年)12月26日:<延喜式完成。>

967年(康保4年)7月9日:<延喜式施行。>

1871年5月14日(明治4年):<社格制度制定>

[English Translation]