那波加神社 (Nahaka-jinja Shrine)

那波加神社(なはかじんじゃ)は、滋賀県大津市にある神社である。
式内社で、旧社格は県社。

祭神
現在はフトダマが主祭神とされているが、明治時代まではウカノミタマが祭神と考えられていた。
『侍選神名牒』では、「苗鹿」という社名から稲の神・宇賀御玉命が附会されたものであろうとしている。
三十番神の第29番「苗鹿大明神」(本地仏 阿弥陀如来)は当社祭神のことである。

相殿に小槻氏の始祖である於知別命を祀る(一説には雄琴神社 (大津市)祭神・今雄宿禰)。

末社として祭神の荒魂を祀る那波加荒魂神社がある。
現在は本社・末社という関係になっているが、かつては那波加神社が下宮、荒魂社が上宮であった。

歴史
社伝によれば、祭神・天太玉命は太古よりこの地に鎮座していた。
その際、天大玉命の農事を助けるために鹿が現れ、稲の苗を背負って運んだので「なはか(苗鹿)」という社名・地名になったという。
天智天皇7年(632年)に社殿造営、大同 (日本)2年(807年)に荒魂社が造営されたと伝えられる。
仁寿元年(851年)、小槻宿禰今雄が雄琴荘を拝領して以降、当社と雄琴神社と氏神とし、氏寺として建立した法光寺が当社別当寺となった。
延喜式神名帳では小社に列格している。

明治9年10月に村社に列格し、明治28年1月に郷社に、明治35年5月に県社に昇格した。

[English Translation]