金剛院 (舞鶴市) (Kongo-in Temple (Maizuru City))

金剛院(こんごういん)は京都府舞鶴市にある真言宗東寺派の寺院。
山号は鹿原山、寺号は慈恩寺。
本尊は波切不動明王。

三島由紀夫の小説「金閣寺」の舞台である。

秋には、江戸時代に細川幽斎(藤孝)が鶴亀の庭とともに植樹された楓が有名で多くの参拝がある。

歴史

寺伝では、天長6年(829年)、高岳親王(たかおかしんのう、799 - 865)が創建したという。
高岳親王は平城天皇第3皇子で、嵯峨天皇の皇太子となったが、薬子の変に連座して皇太子位を廃された。
親王は後に空海の弟子となり、真如法親王とも呼ばれる。

室町時代には三重塔が再建された。

境内

本堂
三重塔
雲山閣(拝殿)
鐘楼
山門
宝物殿
高岳親王墓
鹿原公園
不動坂
つづら折れ
いろは坂
小池庭
千年ガヤ
樹齢300年の柳

文化財

重要文化財(国指定)
三重塔(塔婆)
絹本着色薬師十二神将像
木造執金剛神立像(快慶作)
木造深沙大将立像(快慶作)
木造増長天・多聞天立像
木造金剛力士像 2躯
木造阿弥陀如来坐像

所在地

〒625-0014 京都府舞鶴市鹿原595(金剛院京都府歴史的自然環境保全地域)
催事
毎月28日午前8時 - 不動講
11月 - もみじまつり

交通アクセス

舞鶴若狭自動車道舞鶴東インターチェンジから北東へ約5km
西日本旅客鉄道舞鶴線東舞鶴駅下車、京都交通 (舞鶴)高浜白鳥線で約16分、鹿原(かわら)停留所下車で徒歩5分

奉行杉

金剛院を含む地域一円は、平安時代後期には「志楽庄」と呼ばれた地域で、武士 平忠盛の子の平清盛が支配したこともある地域である。
この、金剛院の参道の入り口付近にそびえる、高さ約25メートルの巨大な木は「奉行杉」と呼ばれ、同院の造営奉行を命じられた忠盛が植えたとの言い伝えがあるものである。

周辺情報
松尾寺 (舞鶴市)
多祢寺
引揚記念館
高浜海水浴場
五老スカイタワー

[English Translation]