金峯神社 (吉野町) (Kinpu-jinja Shrine (Yoshino-cho))
金峯神社(きんぷじんじゃ)は奈良県吉野郡吉野町にある神社である。
吉野の最も奥にあり、吉野山の地主神を祭る。
式内社(名神大社)で、旧社格は郷社。
2004年7月に、国際連合教育科学文化機関の世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録された。
祭神
吉野山の地主神である金山彦神(かなやまひこのみこと)を祀る。
歴史
創建の経緯などは不明である。
『栄華物語』には藤原道長が詣でたことが記されている。
建造物
拝殿
義経隠れ塔
金峰神社脇の小径を下った場所に建つ宝形造・檜皮葺きの簡素な塔である。
追っ手に囲まれた源義経が屋根を蹴破って逃げたといわれ、「蹴抜の塔」とも呼ばれる。
国宝
金銅藤原道長経筒(きょうづつ)
藤原道長が寛弘4年(1007年)に大和の金峯山経塚(奈良県吉野郡天川村)に埋納した厚手で大ぶりな円筒形経筒である(経塚とは、この世に弥勒仏が出現するとされる遠い未来まで経典を保存するために経箱や経筒を埋め、盛土したもの)。
鍛銅製で鍍金が施され、24行で510文字が刻まれており、埋経の趣旨と経緯が記されている。
(京都国立博物館寄託)
重要文化財
この鉄鐔は、保管先の吉水神社書院で2004年盗難に遭ったが、翌年無事発見された。
アクセス
近鉄吉野線吉野駅 (奈良県)より吉野ロープウェイ乗り換え「吉野山」下車、徒歩約1時間45分