錦天満宮 (Nishiki Tenman-gu Shrine)
錦天満宮(にしきてんまんぐう)は、京都市中京区錦小路通新京極通にある神社である。
天神信仰(菅原道真)を祀る。
京の台所として知られる錦市場の東の端にあり、学業に加え商売繁盛も御利益に謳われている。
歴史
長保5年(1003年)、菅原道真の父親である菅原是善の旧邸「菅原院」を源融の旧邸・河原院の跡地に移築して「歓喜寺」が創建され、その鎮守社として天満天神を祀って創建されたのに始まる。
天正15年(1587年)、豊臣秀吉の都市計画のため、寺とともに錦小路東端の現在地に移転した。
その所在地名から「錦天満宮」と呼ばれるようになった。
明治の神仏分離により歓喜寺は東山五条に移り、神社だけが残された。
施設
錦小路通の寺町通と新京極の間にある鳥居は1935年(昭和10年)に建てられたものであるが、その後に両側にビルが建てられたため、ビルの中に一部がめり込んでいる。
参道からもビルの窓を通してめり込んだ先端を覗くことができる。
社務所前に「からくりおみくじ」がある。
人が近づくと神楽が鳴り出し機械仕掛けの獅子舞がはじまり、硬貨を投入して御籤(みくじ)の種類(英文、和英対訳、子ども用など六種類)を選ぶと、神楽に合わせて獅子が舞いながら御籤を届ける仕掛けが人気となっている。
境内末社として、源融を祀る塩竈神社、日乃出稲荷神社・白太夫神社などがある。
境内には「錦の水」と呼ばれる湧水が湧き出しており、水を汲みに来る人も多い。