三室戸寺 (Mimuroto-ji Temple)
三室戸寺(みむろとじ)は、京都府宇治市にある寺院。
山号は明星山。
西国三十三箇所第10番札所。
本山修験宗の別格本山。
歴史
光仁天皇の御願により奈良大安寺の僧行表が天平年間(729年~748年)の末期に創建したものと伝わる。
その後火災などを原因とする幾度もの移転を経て、文明年間(1469年~1486年)に今の所在地に再建された。
園城寺などの加勢を得るなかで格式高い天台寺院として栄えるも、室町中期に戦禍に遭って焼失。
再興されたたものの、しばし衰退の時を見る。
天正元年(1573年)には織田信長と争った足利義昭に加勢したため焼き討ちされる。
その後、江戸時代の後期にあたる文化11年(1814年)に、今に在る本堂が再建された。
建造物
本堂
文化_(元号)2年(1805年)に再建された重層入母屋造の重厚な建物で、秘仏の金銅千手観音立像が安置されている。
阿弥陀堂
三重塔
元禄17年(1704年)建立の全高16メートルの三重塔で、もともとは播磨国三日月町の高蔵寺にあったものを、明治43年(1910年)に当寺が買い取って参道西方の丘上に移設。
その後境内の現所在地(鐘楼の東隣)に移された。
庭園
5000坪の広さがあり、枯山水・池泉・広庭からなる。
5月は2万株のツツジ、一千本のシャクナゲ、6月は1万株のアジサイ、7月はハス、さらに秋は紅葉の名所にもなる。
文化財
重要文化財
木造阿弥陀如来及び両脇侍坐像
木造釈迦如来立像
木造毘沙門天立像
その他
金銅千手観音立像(本尊)
所在地
〒611-0013 京都府宇治市莵道滋賀谷21
隣の札所
西国三十三箇所
9 興福寺 -- 10 三室戸寺 -- 11 醍醐寺
アクセス
京阪宇治線「三室戸駅」下車、徒歩約15分