南禅院 (Nanzen-in Temple)
南禅院(なんぜんいん)は、京都市左京区にある臨済宗南禅寺派大本山・南禅寺の塔頭である。
南禅寺の発祥地といわれている。
門前には琵琶湖疏水事業の一環として建設された水路閣が通る。
歴史
亀山天皇の離宮時代の「上の宮」跡に創建される。
応仁の乱以後は荒廃していたが,元禄16年(1703年)に桂昌院(徳川5代将軍・徳川綱吉の母)によって再建された。
建造物
方丈
元禄16年(1703年)に桂昌院によって再建され、内部の襖絵は狩野派によるものである。
亀山法皇廟所(宮内庁所管)
庭園の東南隅に建つ廟で、上皇の遺言により分骨された遺骨が埋葬されている。
庭園
亀山天皇が自ら作庭したと伝わる池泉回遊式庭園で、新緑と紅葉の頃は絶景である。
文化財
木造亀山法皇坐像(重要文化財)
南禅寺の開基亀山法皇の肖像彫刻で、現存する天皇の肖像彫刻としては最古のものである。
木造一山一寧坐像(重要文化財)
中国・元の皇帝の使節として来日し、鎌倉の建長寺・円覚寺を経て南禅寺の第三世住持となった一山一寧(いちざんいちねい)の頂相彫刻で、一山の没後間もない頃に制作されたものといわれる。
アクセス
京都市営地下鉄京都市営地下鉄東西線蹴上駅下車 徒歩