吉野神宮 (Yoshino-jingu Shrine)
吉野神宮(よしのじんぐう)は、奈良県吉野郡吉野町に鎮座する後醍醐天皇を祭神とする神社。
建武中興十五社の一社で、旧社格は官幣大社である。
旧社名 吉野宮。
歴史
南朝 (日本)の後村上天皇は、父の後醍醐天皇が延元4年(1339年)に崩御した後、その像を吉水院に安置した。
以降、仏教式の供養が行われていた。
神仏分離により明治6年(1873年)、吉水神社に改称して後醍醐天皇を祭神とする神社となった。
これとは別に、明治22年(1889年)に後醍醐天皇を祀る官幣中社吉野宮の創建が、明治天皇の意向で決定した。
明治25年(1892年)に社殿が竣工して、吉水神社から後醍醐天皇像を移して遷座祭が斎行された。
明治34年(1901年)に官幣大社に昇格し、大正7年(1918年)に吉野神宮に改称した。
1923年(大正12年)境内拡張
1927年(昭和2年)現本殿上棟、祝詞舎完成。
1928年(昭和3年)現拝殿竣工
1929年(昭和4年)神門竣工
1930年(昭和5年)大鳥居竣工
1998年(平成10年)現斎館完成
年中行事
1月1日 元旦祭
1月3日 元始祭
2月17日 祈年祭
4月第3日曜日 春の大祭(建武中興記念祭)
7月31日 夏越大祭
9月27日 秋の大祭(後醍醐天皇崩御日)
12月23日 天長祭
12月31日 大祓
境内
本殿・拝殿・神門はかつて後醍醐天皇が京都の御所へ帰還される事を熱望されていた心情を汲んで、京都の方角を向き、北向きに建てられている。
総ヒノキ造。
近代神社建築の代表とされる。
境内は、サクラの名所。
金剛山 (金剛山地)・大和葛城山が遠望できる。
摂社三本殿
御影・船岡・滝桜の3社が並ぶ。
祭神は南朝方で活躍した、日野資朝、日野俊基、児島範長、児島高徳、桜山茲俊、土居通益、得能通綱。
アクセス
鉄道:近畿日本鉄道近鉄吉野線吉野神宮駅より約1km。
道路:国道169号