奈良豆比古神社 (Naratsu hiko-jinja Shrine)
奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)は、奈良県奈良市にある神社である。
かつては奈良坂春日社と称していた。
式内社「大和国添上郡 奈良豆比古神社」の後裔社である。
(天理市の楢神社を奈良豆比古神社の後裔社とする説もあるが、あまり有力視されていない)。
祭神
中殿に平城津比古大神(当地の産土神、奈良豆比古神とも)。
左殿に春日宮天皇(施基親王、志貴皇子、田原天皇とも)を祀る。
また、右殿には春日王(志貴皇子の子)を祀る。
ただし、『式内社考』では中殿が南良春日宮大神(奈良豆比古神)、左殿が春日大社若宮(天押雲根命)、右殿が矢幡大神(施基親王)としている。
歴史
当地は、光仁天皇の父の施基親王(春日宮天皇)が病気療養のために隠居していた奈良山春日離宮の地である。
宝亀2年(771年)、その地に施基親王を祀ったのに始まる。
祭事
奈良豆比古神社の翁舞は、2000年12月27日に重要無形民俗文化財に指定された。
この翁舞は、毎年10月8日夜、秋の例祭の宵宮に町内の翁講中によって奈良豆比古神社に奉納されるものである。