弘仁寺 (Konin-ji Temple)
弘仁寺(こうにんじ)は、奈良市にある高野山真言宗の寺院。
山号は虚空蔵山、本尊は虚空蔵菩薩。
奈良市の南部、天理市よりの、山の辺北道の中ほどの小高い山、虚空蔵山の山腹にある寺院である。
毎年4月13日の十三詣りで有名。
通称、「高樋町の虚空蔵さん」と呼ばれる。
歴史
弘仁5年(814年)、嵯峨天皇の勅願により、空海が創建したと伝えられる。
空海は、自ら彫った虚空蔵菩薩像を本尊として安置したという。
或いは、小野篁を創建者とする説もある。
また、先立つ大同 (日本)2年(807年)に、この地に明星が隕ちたことから、空海が神聖な土地として寺を建立したとも伝えられる。
元亀3年(1572年)、松永久秀の兵火により、伽藍の大部分が焼失する。
寛永6年(1629年)、宗全によって再興される。
伽藍
本堂(奈良県指定文化財) - 寛永6年(1629年)再建
明星堂
山門
奥の院
文化財
重要文化財
木造明星菩薩立像 明星堂本尊。
平安時代初期。
奈良国立博物館寄託。
木造持国天増長天立像 附木造広目天多聞天立像
その他の文化財
本尊 虚空蔵菩薩像 木造。
地蔵菩薩像
算額 文政10年(1827年)、奥田政八奉納。
奈良市指定有形民俗文化財。
本堂に掲額。
算額 安政5年(1858年)、石田算楽軒奉納。
奈良市指定有形民俗文化財。
本堂に掲額。
所在地
〒630-8412 奈良市虚空蔵町46
交通アクセス
JR奈良駅・近鉄奈良駅から、米谷町行きバスで25分、「高樋町」下車徒歩5分