白峯神宮 (Shiramine-jingu Shrine)

白峯神宮(しらみねじんぐう)は、京都市上京区にある神社である。
配流されてその地で歿した崇徳天皇・淳仁天皇を祀る。
旧名白峯宮。
旧社格は官幣大社。

白峯神宮の社地は、蹴鞠の宗家であった公家・飛鳥井家の屋敷の跡地である。
摂社の地主社に祀られる精大明神は蹴鞠の守護神であり、現在ではサッカーのほか、球技全般およびスポーツの守護神とされます。
サッカーをはじめとするスポーツ関係者の参詣も多く、社殿前にはサッカーやバレーボールの日本代表チームや、日本プロサッカーリーグに所属する選手などから奉納されたボールなどが見られる。

歴史
崇徳上皇は保元の乱に敗れて讃岐国に流され、その地で歿した。
その後天変地異が相次いだことから上皇の祟りとされ、上皇が葬られた白峯陵(香川県坂出市)の前に、上皇を白峯大権現として祀る御影堂が建立された。
幕末の動乱期、孝明天皇は異郷に祀られている崇徳上皇の霊を慰めるため、その神霊を京都に移すよう幕府に命じたが、その後間もなく崩御した。
子の明治天皇がその意を継ぎ、現在地に社殿を造営し、明治元年(1868年)8月、御影堂の神像を移して神体とし白峯宮を創建した。

明治6年(1873年)、藤原仲麻呂の乱に巻き込まれて淡路国に配流されてそこで亡くなった淳仁天皇(淡路廃帝)の神霊を淡路から迎えて合祀し、官幣中社とした。
昭和15年(1940年)に官幣大社に昇格し、神宮号の宣下を受けて白峯神宮となった。

境内社
地主社 -- 以下の神を祀る。

精大明神(球技・スポーツ芸能上達の神 例祭7月7日)
柊大明神(厄除・延命長寿の神 例祭2月節分)
今宮大神(無病息災の神 例祭10月9日)
白峯天神(学業成就の神 例祭3月25日)
糸元大明神(織物繁栄・和装の神 例祭10月10日)
伴緒社(とものおしゃ) -- 源為義・源為朝を祀り、武道・弓道上達の神として信仰される。
例祭 11月15日

潜龍社(せんりゅうしゃ) -- 白峯龍王命・紅峯姫王命・紫峯大龍王命を祀る。
この神は、昭和30年(1950年)、本殿にて御火焚祭の斎行中、炎の中に出現した三柱の龍神である。
潜龍社の脇にある潜龍井の水を飲むと、諸々の悪縁を断ち、災難除・病気平癒などに霊験ありとされる。
例祭日 11月23日

祭事など
小町踊り
元禄時代に起源を持つ少女の踊り。
近代に入って中絶したが、1962年に復活した。
毎年7月7日に元禄風の衣装、髪型、舞台化粧と同様の厚化粧をした小学生位の少女多数が優雅に可憐に舞い踊る。
祇園祭でも、10日の、お迎え提灯では小学生位の少女が、24日の花笠巡行では祇園東の芸舞妓が、いずれも元禄風の衣装、髪型、舞台化粧と同様の厚化粧で、典雅に可憐に舞い踊る。

蹴鞠

文化財
崇徳上皇像、付同随神像(重要文化財)

[English Translation]