西院春日神社 (Saiin Kasuga-jinja Shrine)
西院春日神社(さいいんかすがじんじゃ)は、京都市右京区にある神社である。
春日神(タケミカヅチ・経津主神・天児屋命・比売神)を祀る。
歴史
淳和天皇が退位に伴ない淳和院離宮(別名西院・この付近の地名である西院の由来となった)へ居を移すに際し、天長10年(833年)にその守護社として創建された。
付近では当時の淳和院の遺構が発掘されており、規模の大きな離宮であったことが判明している。
境内
境内社である還来神社(もどろきじんじゃ)は、還来大神として知られており、旅行の安全にご利益があるとされる。
また先の大戦中には、出征兵士の無事帰還を願う家族が多数訪れたという。
境内には、日清戦争以降の戦争における西院地区の戦没者を祀る招魂碑が建てられている。
元は明治34年(1901年)に京福電気鉄道西院駅付近に建てられたものが昭和3年(1928年)に境内へ移設され、後に碑の石を改築したものである。
春日祭
10月第2日曜に行われる祭で、東組、西組2基(それぞれ約2トン)の神輿や氏子町内からの5基の剣鉾、鼓笛隊などの盛大な巡行が行なわれる。